会計士受験生や新人会計士へのオススメ紹介

会計士受験生へのオススメ
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ブログ著者のおすすめ紹介コーナー

さて、会計士の勉強法を中心に紹介している当ブログですが、この記事では少しテイストを変えて「管理人(雨降らし。)のおすすめを気まぐれで紹介したいと思います。といっても、何の脈絡もないものを紹介するつもりはなく、主に、以下に関連するものをお伝えしたいと思っています。

・会計士試験勉強中の気分転換で読んだ本
・モチベーションが下がった時に読んだ本
・経理実務に従事するなら読みたい一冊
・会計士なら読みたい一冊
・自宅で使う電卓、仕事で使う電卓 etc…

受験時代から実務を行う現在まで、いろいろと自分で読んだり、使ったりして良かったものから悪いものまで・・・★の数でオススメ具体を表現しています。私見ありありですが気ままにご紹介したいと思いますので、勉強の頭休めにご覧ください。

DVD:★★★★★ 「監査法人」が主人公の数少ないドラマ

監査法人 DVD-BOX 全3枚セット

書籍概要(Amazonより抜粋)
企業の粉飾決算をあばく「監査業務」を行なう公認会計士たちの活躍や葛藤を初めてドラマ化。


概要紹介
弁護士、医師、警察等はドラマでよくありますが、こちらは公認会計士(監査法人)を主人公にした数少ないドラマです。全6回と短い話数的には少ないですが、「監査法人VS企業」を取り上げ、全体的に見ごたえがある仕上がりに。

【タイトルリスト】
①会社、つぶせますか ②800億円の裏帳簿 ③粉飾の連鎖
④崩壊の序曲 ⑤夢の代償 ⑥会社、救えますか

医者は人の命を救う、弁護士は人の人生を救う、会計士は・・・会社を潰す!?場面は2002年のバブル崩壊後の日本経済となります。実際にその当時は、大企業の粉飾決算が問題になった時期でもありました。こうした時代を背景に「厳格監査」の是非を問題提起しながら、ドラマとしては金融業界を巻き込む問題に発展するというストーリーです。

ドラマ自体は2008年にNHKで放送され、今回のご紹介はそのDVD版となります。当時、リアルタイムでも見た記憶がありますが、一言「リアリティ」です。もちろん、ドラマのような場面に実務で遭遇することはまずなく、また、ストーリーの性質上、かなりストレートな粉飾内容(=見ている人はわかりやすい)ものになっています。しかし、公認会計士が現場で監査する際の葛藤、緊迫感や、企業との板挟み感はとてもよく伝わっています。なお、「会計」を知っている人間が見ると「あぁ!」というような感じ、すーっと頭に内容が入る感じですが、知らない人間が見ると「呪文」のような会計・監査用語がただ連呼されるドラマになるため注意が必要です。

ということで、会計士を目指す方なら、モチベーションUPにつながることは間違いなし。ただし、現在の電子調書、J-SOXのような時代の話ではないので、そこは「歴史もの」として見ることになります。

専門書:★★★★☆ IFRS実務を「専門家」として取り組むなら必須

IFRS基準〈注釈付き〉2022

書籍概要(Amazonより抜粋)
IFRS基準の公式訳。会計上の見積りの定義(IAS第8号)、会計方針の開示(IAS第1号等)、IAS第12号、IFRS第16号・第17号、定款等の最新基準を収録。


概要紹介
国際財務報告基準(以下、IFRS)の和訳です。IFRS財団(編集)、ASBJ、財務会計基準機構が監修・翻訳を行った基準書となっています。内容はIFRS1号~17号、IAS1号~41号、さらに解釈指針のIFRIC、SICに概念フレームワークまで。用語集もついています。いわゆる基準書本文に適用指針、設例、結論の背景といった内容を網羅し、3分冊のボリュームです。

さて、近年では日本基準からIFRSへの移行を進める企業があります(数年前程の熱はないように思えますが)。私もこの基準移行作業を経験する機会がありました。その際、最初は、よくある「IFRS基準の解説書」を読みましたが、こうした書籍は「汎用的」な記載に終始するケースが多く、特定企業への落とし込みを考えると、肝心な内容がわからないケースも多々あるんですよね。

そんな時にどうするか、結局「基準に戻る」ことが近道。そこで購入したのがこの3分冊です。内容は和訳されているので、違和感なく読むことができます(一部、無理に和訳したのかな?と感じる箇所もありますが)。

加えて、基準本文以上に役立つのが「設例」と「結論の背景」です。基準で明文化されていない経理処理を検討する際、理論武装をする上で、つまり監査法人とやり合う場合には必須の一冊となります。

なお、専門書あるあるですが「高額」です。ただ、この3分冊さえあれば大丈夫と考えるなら「安い」という見方も。自身のIFRSへの関与具合にもよりますが、一度、ご検討あれ(=IFRSの勉強のためというレベルなら、IFRS解説書籍で十分です)

小説:★★★★☆ さらに面白くなった「女子大生会計士」の事件簿第3弾

女子大生会計士の事件簿 DX.3 神様のゲームセンター (角川文庫) Kindle版

書籍概要(Amazonより抜粋)
キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻の事件ファイル第3弾。映画ビジネスを蝕む不正のトリックとは? ネット予約でホテルが安くなるわけは? 


概要紹介
引き続き、会計士山田真哉さんの著書『女子大生の会計士事件簿』の第3弾を取り上げます。今回も前作までと同様、平易な文章の中で、わかりづらい監査実務を紹介してくれています(その分、ミステリー小説のような複雑性・推理性はありませんが)。

さて、個人的には、第2話・3話の前編・後編となった「部門別会計+減損会計」のお話が考えさせられました。税務と会計の違いに顕著に表れますが、会計の持つ危うさ、つまり、会計基準の組み合わせによって、10という数字が「0」や「100」になりうる可能性を秘めているということを改めて教えてくれています。つまり、不正を本気でやろうとすれば・・・という恐ろしさがあるということです。改めて、監査の持つ重要性、社会的意義、そして責任を感じるお話。

その他、システム監査×天使のウィルスの話は、少し違ったほんわかテイスト(システム監査が何?ということへの踏み込みは少し浅いですが)だったり、直接原価計算×ホテルの話は、典型的な直接原価計算の使い方を教えてくれたり(直接原価計算が苦手な方は是非)と、相変わらず会計士受験生の頭休めにはもってこいの内容になっています。

繰り返しですが、会計士の書いた書籍とは思えない、いい意味で「軽い」書籍です。ただ、どうしても監査を舞台とした書籍のため、「会計用語」は頻繁に登場します。そのため、「簿記」の知識、2級程度は欲しいところですが、もし取得していなくても十分楽しめることでしょう。是非、勉強の頭休めに。

小説:★★★★☆ 監査実務を「面白く」知ることができる小説の第2弾

女子大生会計士の事件簿 DX.2 騒がしい探偵や怪盗たち (角川文庫) Kindle版

書籍概要(Amazonより抜粋)
キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻の事件ファイル第2弾! 領収書偽造の手口、インターネットとインサイダー取引、商品の評価の難しさとは? 


概要紹介
前述で紹介した「女子大生会計士の事件簿」の第2弾ですね。著書の山田真哉さん自身も会計士で、その界隈では超有名です。今作も実務でいかにもありがちな例をわかりやすい物語で紹介しています。

個人的には、第1話の競艇場のエピソードなんかは、かなりベタな領収書を使ったお話ですが、その裏側では、『会社側が本気になったら不正を見抜くことは本当に困難になる』ということを示唆しているように思えます(この話で内部統制の限界を感じる読み方をするのは私だけかもしれませんが)。また、近年では当たり前となったインターネット×株取引のお話(インサイダーの話)や、これまでと少しテイストが異なるルミナリエでの領収書×消費税のお話は是非、読んでもらいたいかなと。

相変わらず、文字数少な目、軽妙なトーク中心で監査実務を知ることができる一冊となっています。

小説:★★★★☆ 会計士の仕事を「やんわり」「面白く」知る一冊

女子大生会計士の事件簿 DX.1 ベンチャーの王子様 (角川文庫) Kindle版

書籍概要(Amazonより抜粋)
キュートな女子大生会計士・萌実と新米会計士補・柿本が監査の先々で出くわす奇妙な〈事件〉。粉飾会計、会社乗っ取り、クーポン詐欺など、バラエティ豊かな謎を解きながら、会計の知識も身につく!


概要紹介
とにかく「監査」がどんな感じで行われるか知りたい人は読んでほしい一冊。「会計士」を目指していれば、どんな業務を行うかは既に調べて知っている人が多いでしょう。ただ、実際に監査論で学んだ手続きが現場でどのように実施されているのか、不正事例等とどのように結び付くのかはイメージしづらいものです(というか、専門学校では教えてくれません)。そんな時、少しでもイメージを膨らませるために読んでほしいのがこの一冊。

監査実務を監査実務を知らない人に、説明するのは本当に難しいんですが、それを読みやすくアレンジした小説ですね。山田真哉さんの『女子大生会計士の事件簿』シリーズ。知っている人は知っていると思いますが、発売がかなり前なので、最近の受験生は初耳という人もいるでしょう。
お話は、ざっくりいうと、新人会計士の主人公と、年下の先輩(女子大生会計士/インチャージ)を中心に、監査現場で実際の監査手続きを通して、企業の不正事例を暴くような流れです。「マンガ」ではなく「小説」なので、文字ばかりですが、文字数は少なく、軽妙なトークの記載も多く読みやすいのがポイント。そして、何より、監査論で勉強した内容とリンクするところもあり、頭休めに持ってこいかなと(読みすぎ注意)

ちなみに、この巻で紹介されている7エピソードの内、個人的には、第1話と第7話がオススメ。第1話は、実務でもありがちやりやすい不正手法の一つです。また、第7話は昔、話題になった『連結での飛ばし』をやさしい物語として紹介しています。興味のある方は、是非、第1巻からお試しを。

電卓:★★★★☆ プロのためのプロが使う電卓(な気がする)

CASIO(カシオ)スクール電卓 AZ-26S

機能紹介(Amazonより抜粋)
●桁数:12桁 ●電池数:1、電池寿命:7年

●サイズ(奥行×幅×高さ):174.5×107×24.2mm、質量:210g
●時間計算、日数計算、サイレントタッチキー、ソフトで静かなキータッチ


概要紹介
会計士受験生~経理実務家まで幅広く、安心して使える電卓。電卓の種類は、CASIO、SHARPに始まり、最近はスタイリッシュな無印等まで相当数が存在します。実際、どのメーカー、どの価格帯であっても機能的にはそれほど違わない印象です。ただ、使ってみると、そして、長く使えば使うほど、その違いを感じてくるもの。

そんな中、私が現在使用しているメイン電卓は、このCASIOのAZ-26S。お気に入りポイントは「音」と「耐久性」。「音」はサイレントキー機能があれば、他機種でもそれほど違いはないかもしれませんが、これまで使用した中では一番、気になりません(もちろん、キーを叩く強さ次第で限界はありますが)。そして、何より5年以上、酷使していますが、物損なし、不具合なし、電池交換なし。安心して長期間使えているので、とても満足しています。

それでは、気になる点というと、やはり金額でしょうか。他機種を比較するとわかりますが、もっと安い価格帯でも電卓はたくさんあります。ただ、手になじむ、長く使えるため、結局、コスパはいいかなと思ったり。なお、「AC」「C」「00」「0」の位置は、メーカー、機種によっても異なるケースがあるので、注意が必要です(後述)。

電卓:★★☆☆☆ ディスプレイ稼働式の電卓(自宅用)

カシオ グリーン購入法適合電卓 12桁 ジャストタイプ JF-120GT-N エコマーク認定

機能紹介(Amazonより抜粋)
【大きさ(奥行×幅×高さ)mm:179×107×26】 【質量(g)】175 【桁数】12
【T・W・P】太陽電池と補助電池の併用により、計算途中で光が遮られても内蔵電池によって計算内容を保護。


概要紹介
「コンパクトさ」と「値段の安さ」がとにかく魅力。以前もそうですが、テレワーク等が増えてくると自宅にも一台、電卓は欲しいところ。この電卓はまさに「自宅用」。最低限の機能をカバーしながら、安価。ただ、安価と言っても、さすがCASIO製でしっかりした商品です。前述のCASIO AZ-26Sに比べると少し小さ目。ただ、価格は4分の1程度でしょうか。日商簿記3級、2級あたりまではこの電卓でも十分だと思います。個人的には、一度、「ディスプレイ稼働型」を使ってみたかったというのもあります。

さて、気になる点ですが、「音」です。サイレントキー機能なしのため、しょうがないところですが。価格も安いのでこの点は妥協すべきでしょう。ただ、勉強で使う、試験で使うとなると「音」も気になると思うので、購入を考える方は、その点、ご留意を。ま、自宅用なら問題ありません。

なお、もう一点注意を上げるなら「ボタン配置」です。前述のAZ-26Sと同じCASIO社製ですが、まさかの「AC」と「C」の位置が逆です・・・。買い替えや2台持ちを考えている方は、この点、ご注意を。


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