短期合格するための最も重要な勉強法|復習
さて、私が紹介する勉強法の中でも特に実践してほしい方法が3つあると、最初の頃にこのブログで書きました。現在までに2つ紹介を終えています。TOPページで当該記事をPick UPしているので、まだご覧いただいていない方は、是非。
今回からは、いよいよ最後の一つを紹介します。それは、『会計士に短期合格するなら復習法を極めろ』です。
復習が大事なことは、言われなくてもわかっている!
そんな声が聞こえてきそうですが、ここで伝えたいことは「本当に正しい復習をしていますか」
ということです。つまり、「間違ったやり方で復習をしていませんか」ということです。
そう言われると自信が・・・
そんな受験生へ向けて、今回はお伝えしたいと思います。授業の後、答練の後、とにかく重要になるのは「復習」です。会計士を含む、資格試験に短期合格を目指すなら、いかに正しい「復習のやり方、復習方法」を実践するか次第。
是非、最後までご覧ください。
*なお、今回は「授業の復習法」がテーマです。入門生が授業を受けた後の復習法のイメージです。この後は、さらに科目別(計算科目or理論科目)復習法、さらに対短答式試験(計算科目or理論科目)復習法へと続きます。是非、合わせてご覧ください。
授業の復習には2種類ある
早速ですが、「復習」は、大別すると2種類あります。
✓ 作成したツールを活用して行う復習⇒一般的な復習のイメージ
この2種類の「復習」について、みなさんが正しい復習法を採用しているか?という話です。ここで、「正しい方法」で実践することができれば、それは、「正しい復習」ができることにつながり、その結果、「合格」がグンと近づくはずです。
それでは、「正しい復習の方法」とはどういったものなのか、私が実践した方法を紹介したいと思います。
復習するためのツールを作成
前述の2つの復習法は、勉強の進み具合、進捗段階により内容が変わります。
✓ 基礎知識をアウトプットする時期(答練期)⇒作成したツールをしようした復習、ツールのブラッシュアップ
今回は入門期の頃、まだまだ会計士の授業を始めたばかり、これからどんどん知識をインプットする時期について、ご紹介します(後段のアウトプット期については、別の記事でご紹介)。
基礎知識をインプットするにはストーリーのあるチャート化!
みなさんは授業の後、どのような復習を行っているでしょうか?授業で聞いた内容をノートに書き、それを復習では再度、まとめ直すことをする人も多いかと思います(いわゆるサブノート)。私はこのサブノートは作るな派ですが、そのあたりは別の記事で記載します。
今回は、基礎知識をインプットする時期にどのような「復習」をするべきかについてお話します。
意識してほしいのは、①授業の内容を整理する復習、とともに②これから知識として定着させるためのツール作り、であるということです。
授業の内容を整理する復習
授業を受けたばかりでも、一度聞いただけで内容が理解できる人は、なかなかいないでしょう。そのための復習でもあります。では、どうすれば「内容を理解できるか」ですが、おすすめは『目次をフル活用』した『内容のチャート化/ストーリー化』です。
まずは、こちらの画像をご覧ください。
復習ツール:目次を活用したチャート化/ストーリー化
これは、実際に私が作成した経営学の「組織関係論」の章をチャート化(樹形図化)したものです。
どのように作成したかというと、
1.教科書の目次を『大項目』『中項目』『小項目』ごとに展開
2.ストーリーごとに並べ替え
3.授業の内容を各項目に紐づけて追記する
となります。
復習ツール:目次を活用したチャート化/ストーリー化
なぜこのようなことをするかですが、授業の内容はテキストに沿って行われますね。そして、テキストの内容は、カテゴリ毎で内容が分かれるとともに、カテゴリ内では密接にリンクしています(簿記なら、連結⇒資本連結、内部取引消去、債権債務消去、未実現消去、持分法、在外、サブ連・・・)。
このカテゴリ内の関連性を利用しながら、ストーリー化するということです。
やってみればわかりますが、例えば「なぜ、資本連結を学んだのか?」について、これだけに注目するとすぐ忘れがちですが、「連結という枠組みの中で、単純合算した場合の問題点⇒資本連結の必要性」と整理すると、なぜその論点を学んだのか、俯瞰的な視点から内容を整理できるということです。つまり、「授業の内容を整理する復習」というわけです。
なお、この中では、2.ストーリーの作成が特に重要です。いかにイメージしやすいストーリーを描き、各項目を数珠つなぎにできるかがポイントです。ここでのイメージのしやすさ=自身の理解を整理するとともに、記憶の定着力にも直結するため、非常に重要です。
知識を定着させるためのツール作り
ストーリー化がとても重要と前述しました。実際に項目をただ並べただけで作成したチャートは、復習するとわかりますが、チャート図を実際に見なければ、思い出すことが難しいものです。
しかし、一度、しっかりとストーリー化しておくと、作成したチャート(樹形図)の中の何か一つでもキーワードが浮かべば、そこから数珠つなぎで関連論点が頭の中に思い出されます。つまり、「知識を定着させる」のに有用なツールになるというわけです。
ちなみに、今回のチャートは、
①組織関係論を学ぶ
②そもそもなぜ組織を作るのか?
③じゃ、どうやって組織って作れるのか
④作られた組織はどんな形態があるのか
⑤組織形態がいくつもあるなら、それぞれのメリットデメリットは?
というように構成、ストーリー化にしています。
✓ ストーリのどこか一部でも覚えていれば、数珠繋ぎで前後の記憶が蘇る
✓ 問題を解く際は、論点がどのチャートのどの部分かさえわかれば、解法が見えてくる
例えば問題を見た時、『会社組織関連の問題かな?』と思っただけで・・・
会社組織→組織関係論→そもそもなぜ組織する?
じゃ、どうやって組織する?→組織された形態にはどんなのものがあるか
←有利な組織関係を形成するためには?・・・
と関連論点を数珠繋ぎで思い出すことができるというわけです。とにかく、少しでも『きっかけ』に気づけば、論点が思い出され、関連する授業内容が思い出されるようなツールを作成すること、それがポイントです。
会計士合格のための復習方法|ストーリーのあるチャート化 まとめ
✓ 今後の復習を効果的に行うツールを合わせて作成する
会計士等の難関試験に短期合格するためには、やはり『復習』の方法が合否を分けるでしょう。一度見ただけ、聞いただけですぐに記憶できる天才でない限り、いかに一度見た、聞いた内容を頭に定着させるか、すぐに思い出せる状況を作り上げるかが勝負です。
そのためには、ストーリーでチャート化する方法は非常に効果的かと思います。
復習の方法は人それぞれ。自分に合った方法を見つけるのが合格への近道です。もし、まだ明確な復習法が見つかっていないなら、一度、試してみてください。
さて次回は、引き続き復習法( 基礎知識をアウトプットする時期(答練期)/作成したツールどのように使うのか?)についてご紹介していますので、合わせてご覧ください。
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