会計士短答式の計算科目勉強法|パターン習得と回転「計算科目で電卓を叩かない復習法」

会計士短期一発合格勉強法
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会計士短答式試験の対計算科目勉強法

前回に続いて、今回も「公認会計士短答式試験」の効果的な勉強法をご紹介します。今回は、短答式(計算科目編)となります。短答式(理論科目編)が気になる方は、こちらからご覧ください。

なお、このブログをご覧いただいている方ならある程度、予想できるかもしれませんが、私が実践した会計士短答式試験(計算科目)の勉強法は、これまでと同様、「チャート化」です。以前、会計士計算科目の勉強法をお伝えしましたが、実は、この方法で十分対応可能と考えます。この考え方、方法をベースにしながら、今回はもう少し短答式勉強法に特化して、ご紹介します。

是非、最後までご覧いただき、計算科目突破に糸口を掴めるはず!

計算科目もチャートでOK

まず計算科目で成績を安定させるためには以下がポイントとなります。

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会計士短答式勉強法 計算科目まとめ 作成:CPA-MAP

計算問題の場合は、いろいろな条件設定の上で、必要な数値をいかに集計、算出し、問われている答えを導くかという話です。つまりやることは、設問を見たら、必要な条件の整理し、自分の持つ計算パターンを引き出し、条件を当てはめ計算し、答えを出すことのみ。

そのために必要なことは、①問題を見た時の初動(何をすべきかが頭に浮かぶか=計算パターンにもっていけるか)と、②その計算パターンを実行するための条件を漏れなく反映できるか、③そしてミスのない計算をできるかです。そう考えた時、やはり「計算パターンのチャート化」「チャートの定着化」は非常に有用というわけです。

計算パターンのチャート化はどうするか?

これは、計算科目の勉強法でご紹介したこちらをご参照ください。頭の中にストックすべきチャートをどのように作成し、どのように定着を図るかを述べています。

なお、上記リンクの方法は、厳密には「計算科目の授業の復習におけるチャート作成法」です。ご覧いただければわかりますが、テキストのカテゴリをチャート形式に網羅的に記載していることがわかります。ただ、これでは短答対策の復習をする上では少し効率が悪いので、特に短答対策に意識を置いた『計算パターンチャート化』を行いましょう。

補足.短答式対策の計算パターンチャート=部分チャートを作る

短答式試験対策における計算パターンチャート作成方法は、答練等に出てくる『個別問題毎に必要な計算パターンのみチャート化』することです。

これまでに学習し、パターンが頭に定着している論点であれば、短答式の答練を解く時に、そのチャートを思い浮かべ、解答したはずです。それは、関連分野全体のチャートではなく、その中で当該問題を解くために必要なチャート(部分的なチャート)だったはずです。その必要な部分のチャートのみ、答練を解く都度、復習用に作成しておくということです(=後述の「チャート隅っこ追記」の話)。

『チャート全体ではなく、解くために使用したチャートのみを記載する』

これが短答対策のチャート化イメージです。これであれば、それほど場所は取らず記載することができ、また、復習する際も時間をかけずピンポイントで記憶の定着を図ることができます。

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短答答練対策のチャートは解答時に使用した部分のみピックアップし復習する

全体チャートの内、個別問題で実際に使用した部分(例えば黄色枠の部分のみ)を場合によってはさらに簡略化(or肉付け)し、答練に書き込んでいき、次回以降の復習に生かしましょう。

対短答式試験のために計算科目ですべきこと

計算パターンのチャート化、そしてその定着ができたなら、あとは実践でそれが自在に使えるかを鍛えるのみです。では、どのように鍛えるか、それが『答練』です。

ちなみに、短答式試験直前までは論文式試験用の答練で計算パターンを自在に繰り出せるように復習すればよいと思います。個別問題の集合体=論文式試験なので。しかし、そうはいっては、出題のされ方、問われ方は論文式試験とはやはり異なります。そのため、直前期は、短答式答練を使い復習することがいいでしょう。

短答の勉強で短答の答練を勉強するのは当たり前!

確かに、それだけでは当たり前過ぎるので、復習法について追加でご紹介します。答練の復習=『回転』ということですが、その『回転』のさせ方です。どのように『回転』すべきか。

・短答答練をコピーして解きなおす
・コピーまではしないけど、問題を解きなおす
・気になる問題、間違った問題を集中的に解きなおす

いろいろ方法はあると思いますが、いずれにせよ目的意識が大事です。詳細はこちらでも記事にしているのでご参照ください。なお、短答式答練の場合は、これまで紹介していなかった「5分復習法」をおすすめします。

答練の復習 たった5分で何ができる?

そんな声が聞こえてきそうですが、大事なのは時間ではなく、何をするかです。私は、「5分復習」で計算パターンを徹底的に定着させ、それを自在に引き出せるようにするため、以下のことを行ってきました。

✓ まずは初見で短答式答練を受ける
✓ 答練の復習をする⇒しっかり理解できるまで復習。その際、各問題を解く際の過程を計算パターンとしてチャート化、問題用紙の隅っこ等に追記
✓ 以降、復習時は、問題を見る⇒計算パターンのチャートを書き出す⇒一致していれば次に進むという復習(回転)を行う(電卓は叩かない、チャートの定着のみチェック)=5分で1答練

復習時に5分で知識の定着確認を行うために、上記のようなことをやっていました。えっ?と思うところがあるかもしれませんが、全て意味はあります。

復習用の「問題用紙の隅っこにチャートを書け!」

チャートを問題用紙に書くと復習にならない?という声もありそうですが、それは目に入れるか入れないかの話。むしろ、すぐに答え合わせできる方を優先しています。どうしても気になる方は、保存用にコピーを取っておけばいい話です。それより、いちいち他の資料を開き、答えや解法を確認する手間を省いている(数秒かもしれませんが)イメージです。

「計算科目で電卓を叩かない復習法」

これはまさに目的の問題です。気になる時は多少叩くことはもちろんあります。ただ、設問に対し、すべきことがわかっているなら、わざわざ電卓を叩いてきっちり当てる必要があるか?ということです。もちろん、しっかり数字当てる復習も必要ですが、それは、今回の復習の目的とは異なりますね。あくまで、目的に応じた復習法が大事です。

会計士短答式 計算科目の勉強法 まとめ


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改めてですが、ポイントは「しっかり理解した内容を忘れないように留めるための復習」を意識していることです。しっかり理解したけど、忘れるのが怖いということは多々あります。特に、会計士試験のような範囲が膨大な試験であればなおさらです。しかし、その忘れない復習のために、また60分かけて復習するんですか?という話です。

復習の目的に応じて復習法を行う、これがすべてです。そして、それを短答式答練を使って行うことで、直前期には、立派な短答対策になるというわけです。

人によって勉強法はそれぞれ、合う合わないがあると思いますが、もし、自分の勉強法が見つかっていない、もしくは、復習してもそれを維持するのが大変という方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

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