会計士試験の答練勉強法|コピーして解き直すだけじゃ合格できない!

予習・受講・復習の必勝法
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ただ受けるだけ、回転させるだけでは意味がない『答練』

会計士の勉強をしていれば必ず聞く『答練』。『答練』とは何かについては、前回の記事をご覧ください。そして、今回は『答案練習会』=『答練』の効果的な勉強法・復習法をご紹介します。『答練』の復習については、下記の2点をピックアップしてご紹介すると伝えていました。

1.実施時期別『答練』の目的を明確にする
2.『答練』の効果的な復習法を知る

1.は前回ご紹介済です。今回はより実践的な2.『答練』の復習法をお話します。

『答練の復習』=コピーした問題を解きなおすだけ

思い当たる受験生はいませんか?この復習法をそろそろやめませんか?是非、最後までご覧いただき、初学者から一気に短期合格するきっかけをつかんでいただければと思います。

『答練』の効果的な復習法

みなさんは、『答練』の復習と言われると、どのような方法が思い浮かぶでしょうか。受験時代、よく見かけたのは、問題用紙を何部かコピー→試験のつもりで時間を計って解く、再び問題用紙をコピー→時間を計って解く・・・これを繰り返す復習法です。

そして、もちろん私もこの方法を採用していました。みなさんも、是非、この方法で・・・というつもりはありません。もちろん前述の方法も間違っていません。本試験の感覚を養う上では必要ですね。ただ、この方法だけでは不十分ということです。

コピーして解いて何が悪いの??

別に、その方法自体は誤っていません。ただ、問題は『ただこなすだけ』だと、効果が低い、『答練』の復習法として正しくないと考えます。どういうことなのか。それは、『目的を意識して復習しているか』ということです。

あめ
あめ

『答練』の復習をする際、みなさんは『何を目的』に行っていますか?

1.試験と同じつもりで解く
2.時間を意識して解く
3.下書きを意識して解く
4.ケアレスを意識して解く

『答練』の復習と言っても、ざっと考えるだけでこのくらいは浮かびます。そもそも、意識したことはあるでしょうか?

そして、どうでしょうか。目的は異なるのに、復習の方法はと問われれば、多くの人は口を揃えて『コピーした真っさらな問題文を使って時間を計って解く』という同じ勉強法を答えます。そろそろこの考え方、変えてみませんか?というのが本題です。

『目的』を意識した『答練』の復習法

『答練』の効果的な復習法とは何か、前述の1.~4.のケースについて、私が実践した方法をご紹介します。

試験と同じつもりで解く

コピーした真っさらな問題文を使い、時間を計り実施するのがベストな復習法でしょう。この方法は、おそらく受験生の誰もが特に考えることなく行う勉強法ではないでしょうか。

ただ、『試験と同じつもり』という目的なら、できる限り『緊張感』が生まれる環境で実施すべきです。時間の計り方、下書きの書き方、周囲の環境も意識しながら取り組むことができてこそ、高い効果が得られます。

何となく、『何回転できるか』を目的に解いている人はいませんか?試験と同じつもりで解くことが目標なのに、早く終わったから制限時間内で見直しもやらず答え合わせをする人はいませんか。

本試験で最後の1秒まで試験を受けないなら別ですが、試験と同じつもりで解くことが目的なら、それをしっかりと実践するべきです。

時間を意識して解く

少しトリッキーな時間設定にします。例えば、60分の答練であれば、50分~45分や、30分~20分という設定です。

そりゃ、復習だから50分とかでやるのは当たり前だよね

20分はいくら何でも解ききれないよ

一見、時間だけみるとこのようなコメントも理解できますが、この時間設定は、復習の目的があるためです。以下をご覧ください。

いかがでしょうか。とりあえず60分の設定→少し早めの50分で終わったから答え合わせをするのと、50分の設定で満点を目指す復習、どちらが効果的かわかりますね。

また、かなりタイトな時間設定もおすすめです。普段、こういった視点だけに着目する解き方はあまりしないので、『解答するまでに時間がかかる問題を見抜く目を養う』ためや、『無駄な作業をやっていないか、解答まで最速の手順を踏んでいるかを確認する』ためには、非常に有用です。

下書きを意識して解く

効果的・効率的な下書きにしたいなら、その目的意識を持って復習するべきですが、どれだけの人ができているでしょうか。もし、あなたが効果的・効率的な下書きをしたいと思うなら、自分の下書きを知ること、そして見直すことから始めましょう。

ではそのやり方ですが、『見直す』の一言です。ただし、答練後にその下書きを見るだけでは効果は薄いでしょう。ポイントは、異なる場面で作成された下書きを、並べて『比較』することです。

下書きってそんなに違うかな・・・?

違います。下書きをしっかり比較して、見てください。ゆっくりと、完璧に解くために行った下書き、復習で緊張感が薄いまま書いた下書き、時間ギリギリの中で解くために行った下書き、初見で本試験の感覚で解く際に書いた下書き…etc

全て同じだと思いますか?『下書き』と言っても、どの場面で作成されたかによって異なるということです。まずは下書きをそのまま捨てず、収集し、『比較』してみましょう。その上で、

✓ 何度も間違う問題の下書きがどうなっているか
✓ 解けたが検算がしにくい下書きになっていないか
✓ 無駄な下書きがないか 等

このような項目を確認してみましょう。

完璧に解くために行った下書きからは、どこを削れはより効率的かを考え、本試験感覚で解く中でできた下書きから、何が足りないか、何が原因でミスしたかを考え、そして、これらの下書きを時間ギリギリで解く際の下書きにどう反映させるかを考える。

これが目的意識を持って『下書き』を復習するということです。そして、ここで『比較』し、改善したことを『意識』して答練で実践する=『下書き』を意識して解くということになります。

正直、数をこなせば、自然と下書きの型はできてきます。しかし、意識して取り組めば、より早い段階で下書きの型を固めることができ、この段階を早めにクリアできれば、よりステップアップした復習に時間を費やすことができるということです。

✓ 下書きを見直し、改善し、実践することでベスト型を作り上げる

意識したことがない人は、是非、考えてみてください。

ケアレスを意識して解く

ケアレスミスで悩む方は多いかと思います。これについては、下記の記事をまずご参照ください。

ここで述べているとおり、ポイントは『ケアレスミスはしっかり対策。それでもミスならむしろ許容する』ということです。大事なのは、『しっかり対策』をしても発生したらしょうがないという考え方。つまり、まずは『しっかり対策』が必要です。そのためには、『答練』は非常に効果的な復習ツールです。

では、どのように『対策』をとるかですが、実は、前述で紹介した方法の全てとリンクします。『試験と同じつもりで解く』『時間を意識して解く』『下書きを意識して解く』、その各場面において不正解になることがあるでしょう。その不正解に至った経緯を確認し、原因が『ケアレスミス』か否かを判断し、『ケアレスミス』と特定できれば、次に同じミスをしない方法をしっかり整理、まとめましょう。これがまさに『対策』となります。

目的の異なる復習を行っても、同じミスをするケースが出てきます。まさにそれが『ケアレスミス』です。そのあぶり出しと、特定された対策を考える、それが「ケアレスを意識して解く」ということです。

会計士試験答練の効果的な復習法 まとめ


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✓ただ解きなおすだけの『答練』はもったいない!
✓『目的』を持って、『答練』に取り組むことで効果を最大に!
 ・「試験感覚」「時間意識」「下書き改善」「ケアレス減少」何が目的か?目的に応じた復習を。

短期、一発合格を目指すのであれば、『答練』の正しい使い方、復習法が必須です。合格する人は、意識していなくとも、今回紹介した過程を経ているケースが多いと思います。問題は、意識しないとできない人は、どうするか。そのまま合格しなくてもいいのか、気づくまで受験を繰り返すのか・・・。

誰でも実践できるこの方法、是非、お試しください。

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