現役会計士が語る失敗しない転職の方法|転職エージェント徹底活用

公認会計士の転職
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会計士として失敗しない転職をするために

会計士試験合格後の就職先、キャリアパターンについてはこちらの記事でご紹介しました。私、及び同期や先輩の実例ベースのリアルな収入情報もご紹介しているので、是非、ご覧ください。

では、今回ですが、自分の目指す公認会計士のキャリアを実現するために転職する場合のお話です。よく「会計士は終わった」「会計士は食べれない」等の言葉をネットでは見かけます。これに対し、私の考えは「会計士ではない人間が語っている」か、「会計士の資格を活用できていない人」のコメントだなと。

なぜ、そう言えるか、それは私自身が「会計士になって良かった」と今、思えているからです。

それは、収入面をはじめ、実体験に基づきます。ただ、こう思えるのは、会計士試験合格後のキャリアや、修了考査合格後の転職において失敗しなかったからともいえます。

そこで、今回は、後悔、失敗することがない会計士の転職を実現するために、現役公認会計士である私自身の転職経験を中心にをご紹介します。特に30代~40代の公認会計士で転職検討中の方は参考になるかと思います。是非、最後までご覧ください。

【転職サイト】【転職エージェント】って?

まず最初に、会計士が転職活動で失敗しないためにおさえたいのは、【転職サイト】【転職エージェント】を上手に活用するということです。人によっては、在学中に合格しそのまま監査法人勤務なら、そもそも【転職サイト】を利用したことがない方もいるかもしれません。

また、【転職エージェント】は、ある程度キャリアを積んだ段階での利用が主となるため、初めて転職する方にはなかなかイメージしずらいかもしれません。

しかし、【転職サイト】【転職エージェント】は、会計士としてのキャリアを実現するために、利用することは必須です。是非、どのようなものかを理解した上でご活用ください。

【転職サイト】
  転職希望者向けに採用を実施している求人情報を提供するサイト
【転職エージェント】
【転職サイト】と類似していますが、企業へのアプローチはエージェント経由が行う

もし、あなたが転職する時、ピンポイントで『この企業で働きたい』と明確にあれば別ですが、『自分のキャリアを生かし、給与や場所等の条件をふまえ合致する企業を探したい』というケースでは、【転職サイト】や【転職エージェント】の利用が非常に有用となります。

なお、『転職エージェント』の場合は、履歴書、職務経歴書登録の上、キャリアアドバイザーと面談(電話、Zoom含む)を実施する流れです。

一方で、『転職サイト』の場合は、個別にキャリアアドバイザーが付くことはなく、自分で掲載されたサイトを自由に閲覧、申し込むスタイルと考えればよいでしょう。

 「面談」とか面倒そうだな、、、転職サイトでいいや 

あめ
あめ

 面談はキャリアの状況や転職条件を明確にするためで、そんな大したものじゃない。
 むしろ、積極的に活用すべき!

ぶっちゃけ話|エージェントの面談は良くも悪くも。

正直、「面談」は面倒というのも分かります。ただ、近年はリモート実施で負担は少ないでしょう。また、時間についても長くても1時間、こちらの都合要望次第で30分程度のケースも。そう考えると思っているより「面倒」さはないと思いませんか?

なお、私もいくつかエージェントの面談を受けましたが、ありきたりなヒアリングに終始するケースも多いです(エージェントの方がそもそも会計・監査のキャリアに精通しているかにもよりますが)。

しかし、その面談さえ終われば、普通では見られない求人を閲覧することができます。要は費用対効果の話。個人的には、受けず嫌いにならないことをおススメします。


さて、【転職サイト】と【転職エージェント】。比較すると、気楽に利用できるのはやはり【転職サイト】です。しかし、【転職エージェント】でしか扱っていない非公開の優良求人が多数存在しているため、前述のとおり、【転職エージェント】を敬遠せず、また1つではなく、複数のサービスを活用することがおすすめです。

 複数サイトに経歴書登録するのが手間・・・ 

あめ
あめ

 どのサイトも記載内容は類似なので、一度作成してしまえばコピペでOK 

今回は、過去に2度、私が転職した際に実際に利用した【転職サイト】 【転職エージェント】を中心に、忖度なしでご紹介していきます。なお、あくまで個人的見解である点、ご了承ください。

『転職サイト』『転職エージェント』にはどういうところがある?

新卒で就職活動したことがあれば、「リクナビ」や「マイナビ」は有名ですね。ただ、キャリアを積んだ、しかも「会計士」の転職になると、それに見合った「転職サイト」「転職エージェント」の選択が重要です。なお、初めて登録した方は驚くかもしれませんが、留意点を下記に。

✓ 登録すると秒でエージェントから折り返し電話があることも
✓ エージェントに登録すると、別のエージェントからオファーが届く
(ビズリーチ→リクルートやパソナ、パーソル、JAC等)
→エージェント経由でエージェントから声がかかるという謎のループはあるあるです。

おすすめ『転職サイト』『転職エージェント』

さて、ここからは、私が①監査法人→事業会社への転職時、②事業会社→事業会社への転職時、実際に利用した『転職エージェント』のご紹介です。

RECRUIT AGENT(リクルートエージェント)/転職エージェント


✓ 大手転職エージェント
類似サービス『リクナビ』等あり。
情報収集含め必ず登録したいサイト

 

1.求人情報等の満足度   
載企業は非常に魅力的な企業が多い
これは間違いありません。実際、私のキャリアで見た時に、1,000万以上をスタートとしてベンチャーから大企業、マネジャーから役員クラスまで求人は揃ってしました。閲覧だけでも価値はあります。
・職歴が5年以上(監査で主査経験等あり)なら、年収800万以上からかなり選択肢あり
若手であっても20代の早い段階で高年収が狙えるでしょう。ただし、修了考査合格後でなければそこまで年収は伸びません。

・選考が続くにつれ、エージェントから面接時の注意点等の情報提供がされます。
とはいえ、提供内容は普通(IRを見ておいた方がいいですよ等)でそこまで参考にはならず。
・希望条件を登録することで条件にマッチした求人があればメールあり。

2.キャリアアドバイザー評価 
・普通
・過去、数名会計士の転職対応をしたことがある様子だったが、こちらの質問(会計士の転職市場等の細かい内容)に対し即答できない場面も多かった
エージェントもかなりの人数がいるので、当たり外れがあるでしょう。

3.利便性 
・登録後、求人の閲覧、企業への申し込み(=エージェントへの意思表示)はできる
・ただし、キャリアドバイザーとの面談後でなければ意思表示した企業への申し込みは実行されない
ここは大事です。気になる求人に申し込んでも、キャリアアドバイザーとの面談後でなければそもそも企業へ申込がされないので進捗しません。面談は必須です。

4.総評 
・やはり就職・転職業界におけるリーディングカンパニーだけあって、求人内容は満足のいくものが多い
・超優良企業だがキャリア採用はエージェント経由でしか行っていない場合でも、RECRUIT AGENTで掲載されているケースもあり。自分に合致する求人を見つけるという点で、求人数の面からおすすめ

・キャリアアドバイザーは、転職業界においては経験が浅かったのか、自分にとっては有用だったという印象は少ない。こればかりは当たり外れがある

✓ 転職するならまず登録「RECRUIT AGENT」

マイナビ会計士/転職エージェント


✓ こちらも大手転職エージェント
✓ 類似転職サイトに『マイナビ』等
✓ 業界に精通したアドバイザー

 

1.求人情報等の満足度
・掲載企業の数ではやはりリクルートの方が上の印象
・ただし、会計士キャリア向けという点では、こちらも十分に活用できる

2.キャリアアドバイザー評価
・評価としては良。会計士特化のエージェントだからか、業界に精通した経験値の高い担当だったこともあり、会計士業界特有の話、情報を確認することができた。
・こちらのニーズをしっかり聞いた上で、採用企業に対しアプローチしてくれた点もよかった。
・ただし、どの担当に当たるか運の要素は否めない。

3.利便性
非公開求人は、登録後、キャリアドバイザーとの面談を受けなければ見れなかったかも。
・『まずは情報収集』『求人企業を見てから本格的に動きたい』人には、不向き。

4.総評
リクルートに比し、求人総数では弱い
キャリアアドバイザーは、経験値のある担当に当たれば非常にハイレベルなサポートが期待できる
・優良な『非公開求人』は登録だけで閲覧できず、単に情報収集目的の場合は、利用に合致しないか。もちろん、キャリアアドバイザーの面談(30分程度~人による模様)を受ければ問題なし。
・個人的には、『非公開求人』目当てで登録、面談するのがおすすめ

✓ 会計士特化、非公開求人は是非、見たい! 

公認会計士の転職エージェント【マイナビ会計士】≪公式≫
公認会計士・試験合格者・USCPAの転職はマイナビ会計士。業界トップクラスの求人数。経理・財務、IPO案件や監査法人、会計事務所、税理士法人、コンサルティングファーム等、ご希望に合った求人をご紹介いたします。忙しい方向け土曜相談会や電話面談...

BIZREACH(ビズリーチ)/転職サイト


✓ 『ビズリーーーチ』のCMでおなじみ
✓ 転職サイトの新鋭
✓ 小規模でも魅力的な企業が多い
✓ 面談等は一切不要で利用可

 
1.求人情報等の満足度
・こちらも掲載企業の総数ではリクルートの方が上
・どちらかというと少数精鋭の求人という印象
・特に、中小規模(IPO準備中等)の求人は、役員クラスからダイレクトスカウトも多く、他サイト・他転職エージェントとの差別化も図られている

2.利便性
・転職サイトなので、キャリアアドバイザーとの面談は不要で気軽に利用可能
・会員クラス『ハイクラス』『タレント』があり、年収実績等で振り分けられる。ただ、会計士のキャリアであれば『ハイクラス』に分類されるだろうからそれほど気にしなくてよい
・有料の『プレミアムステージ』でなければ閲覧できない求人、メッセージがある点は注意。登録当初は、チケット付与等があり、結局、フルサービス利用可能だが、転職活動期間が延びてくると5,478円/30日が必要(22円7月現在)に。
・有料でなくとも利用は可能だが、閲覧、メッセージ返信制限がされるので、この場合はあまり使えない。

3.総評
転職サイトなので情報収集含め気軽に利用できる
・安定、大企業を探すなら圧倒的にリクルート、マイナビ

・一方、中小ベンチャー、報酬にSO期待等のケースでは、BIZREACHがおすすめ
・個人的には、求人検索よりダイレクトスカウトがよかった。役員クラスとカジュアル面談が可能、しかも昨今はZoom等のリモート対応ができるので、非常に効率よく就職活動を立ち回ることができる
・『転職は大企業』ということがなければ、是非、合わせて登録はしておきたい

✓ ベンチャー~IPO準備までのダイレクトスカウトは魅力的! 

転職ならビズリーチ|選ばれた人だけのハイクラス転職サイト
ビズリーチは、管理職や専門職、次世代リーダー、グローバル人材などの即戦力・ハイクラス人材に特化した、国内最大級のハイクラス転職サイトです。

JUSNET CAREER(ジャスネットキャリア)/転職エージェント


✓ 会計分野特化の転職エージェント
✓ アドバイザー次第
✓ 他エージェントで十分か

 
1.求人情報等の満足度
他の転職エージェントに比較すると求人数が少ない印象
=ここで記載されているものは、他のエージェントでもあるという話


2.キャリアアドバイザー評価

・かなり前の利用、リアル面接(2対1)。1時間程度、内容がネットで調べればわかるものばかり
・こちらの経歴に対する評価がピンとこなかった(他のエージェントの評価と明らかに違っていた)

3.利便性
・キャリアアドバイザーとの面談後は、サイトを少し閲覧したが特に利用せず
・以降、登録しておくとメールで求人票が送られてくるが、特に惹かれるものはなかった

4.総評
・求人数がリクルートのように多いわけもなく、内容もビズリーチのように特殊性があるものでもない
・元々、気になる求人を見たが面談後でなければ申し込めなかったので登録・面談を受けた。ただ、面談の中で他の求人を紹介され、こちらの目的と合致しなかったのが最大のマイナスポイント
・キャリアアドバイザーの印象が私は良くなかったので、個人的にはおすすめできない
・登録だけして情報収集という考えもありだが、面談しましょうのアプローチがあるので好みで

ジャスネットキャリア
会計、税務、経理・財務分野に特化した正社員、契約社員、派遣、紹介予定派遣、アルバイト、フリーランス・在宅の転職求人情報サイトです。公認会計士、税理士、USCPAなどの会計プロフェッションを中心にスキルやキャリアに応じて仕事、教育、情報の提供...

会計士の失敗しない転職 まとめ

いかがだったでしょうか。転職サイト型は新卒で就職の時に使用した方が多いでしょう。一方で転職エージェント型はまさに転職での利用です。

「キャリアアドバイザー?」「面談はちょっと・・・」

少し躊躇してしまいそうですが、実際やってみると「他の会計士の直近転職情報」や「自身のキャリアがどう評価されるのか」を確認する良い機会になります。

あめ
あめ

基本サービス無料なので是非、『転職エージェント』もご活用を!


目指すキャリアを実現するために、失敗しない公認会計士の転職、参考になれば幸いです。


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