会計士の勉強法|短期合格は授業の受け方で決まる

予習・受講・復習の必勝法
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会計士の勉強法~授業を受ける時は命懸け

会計士試験の短期合格を目指す上で非常に大切な方法、それが「授業の受け方」です。最近はLive授業もあれば、DVDやWeb通信も多いかと思います。特にDVDやWeb通信は場所、時間を選ばず受講ができるメリットはあります。

一方で、中には「1.5倍速で聞けるから時間短縮」という声も。この「1.5倍速」での受講について、私はオススメしません。その理由は、この記事を読んでいただければわかるかと思います。

ちなみに、授業の前の「予習」について気になる方は、以前ご紹介した『予習は絶対するな』をご覧ください。

なお、上記記事で書いたとおり、私は『予習をするくらいなら寝た方がまし』と思っています。とにかく、限られた学習時間の中で、予習は優先順位が低いということです。それでは、予習をしないなら何をすればよいのでしょうか。それは、『授業中』であり、『授業後』の時点です。この二つの時点での勉強法が、合格できるかどうかの分かれ目になると言っても過言ではないと思います。

ポイント
 授業中にすべきこと⇒授業の聞き方、受け方
 授業後にすべきこと⇒復習のやり方

それでは、この『授業の受け方』、『復習の仕方』は、どのようにすればよいのでしょうか?今回はまず、『授業の受け方』についてご紹介します。是非、最後までご覧ください。

会計士の勉強法~授業の受け方

あめ
あめ

 みなさんはどのように授業を受けていますか? 

 ずっと起きて受講しています。 

 集中して聞いています。 

 重要なところはもちろんメモをしてる! 

『ずっと起きて聞いている』というのは、最低限です。
『集中して聞いている』というのも、最低限です。
『重要なところはメモを取りながら聞いている』
これで、十分です。

・・・とは、なりません。このスタンスの人が多いかと思いますが、普通の人が狂人達の受験生の中で少ない合格枠を勝ち取るには、この『授業の受け方、受講の仕方』では不十分です。一体、何が足りないのか?

ポイントは、『授業の再現』です。

授業を自分で再現できるレベルで受ける

『授業の再現』とはどういうことなのか、説明します。

それは、そのまま、『自習をする時に、講師が行った授業をそのままを再現できるレベルで授業を受ける』ということです。では、『授業をそのまま再現できるレベル』とはどのようなレベルでしょうか。
それは、『重要なポイント』をおさえることはもちろん、『講師のちょっとした雑談も聞き漏らさない』レベルです。

 雑談なんて必要ないでしょ・・・ 

 通信で1.5倍速で授業受けてるから雑談までメモ取れないよ 

そんな声が聞こえてきそうです。『雑談なんて必要ない』確かに、そう思えるかもしれません。しかし、思い返してみてください。

『授業を受けている時は、わかったつもりだったのに、一人で復習する時は、急にわからなくなってしまった・・・』

こんなこと、ありませんか。

なぜ、授業を受けている時は、わかったつもりになれるのか。それは、講師の説明、講師が話すこと、その雑談も含めた全てが、論点を思い出すきっかけや、理解する助けになっているからです。ここで、唐突ですが・・・一つ簡単な例を紹介します。『当座借越』の授業をイメージしてください。

「当座借越契約を締結しておくことで、
 預金残高を超えても一定額までは小切手振出が可能になります」

授業では、上記の説明がされます。さらに、

「会社は膨大な取引を行っているため、預金の入出金も激しくなるものです。
 もし、イレギュラーな払いが先行し集中してしまい、預金残高を上回ったら・・・
 不渡りです。実際、それで潰れた企業もありますよ。
 そんな時、『当座借越契約』さえあれば、一安心!」

と雑談のような補足があったとします。この時、あなたならどうしますか?

授業中の講師の話は雑談すら一言も聞き逃さない覚悟を

定義の説明を聞き、該当箇所にマーカーを引きつつ、その後の補足を聞き流す。こういった人、多くいるでしょうし、それが普通かもしれません。しかし、この受講スタイルでは、合格する気が本当にあるのかという感じです。

 さすがに言い過ぎでしょ? 

いいえ、言い過ぎではありません。

授業を受けることは、合格への階段を上っているようなものです。はるか上にある合格に辿り着くために、必ず階段を上がりきらなければなりません。しかし、階段を上がったとしても、既に部屋が定員オーバーなら、来年の空き部屋を待つことになります。つまり、いかに早く階段を駆け上がり、部屋に入り込むかが重要というわけです。それにもかかわらず、『階段をダラダラ上がる』ことは、『来年の空き部屋を待つ』ことと同じです。

階段は駆け上がった方が早く部屋に入れると思いませんか。

これを『授業を受けること』に置き換えてみましょう。『階段を駆け上がる』ことがすなわち、『授業を再現するレベルで受ける』ことになります。

前述の「当座借越」の授業。『授業を再現するレベルで受ける』なら、定義をマーカーでチェックするとともに、その後の補足についても全てメモをとります。一見、これだけなら、楽にできそうですが、大事なことは、これを「授業の始まりから終わりまで」続けることです。

そうです、授業中、講師が書く板書をメモすることはもちろん、話すことは基本、全てメモします。もちろん「全く授業に関係のない話」であれば、手を休めてもよいかもしれませんが、限られた講義のコマの中で、一流の講師であれば、無駄な話はほとんどないはずです。

もし、無駄な話が多い講師だな・・・と思ったなら、それはそもそも命を懸けて選ぶべき専門学校が間違っていたのかもしれませんが・・・これが、私が受験生時代に実践した会計士の勉強法(授業の受け方)となります。

『理解した気になる、わかった気になる』ことが一番危険

授業を受ける中で一番、注意しなければいけないこと、それは、『理解をした気になる』ことです。

そもそも、普通の人であれば、難関資格試験の授業、一度聞いただけで理解できるものではありません。それならば、始めから『徹底した復習』をすることを前提として、授業を受けるべきなのです。

補足.『再現できるレベルで授業を受ける』ことと『徹底した復習』の関係

授業が終わった後で復習は必ず行います。その復習の時、「あれ、これなんだっけ?」「よくわかんないな」と詰まることもあるでしょう。問題は、その内容です。授業中の話を聞き漏らしていなければクリアになった内容で詰まることは、決してあってはなりません。

 復習でわからなければ先生に聞けばいいでしょ? 

これが大きな間違いです。授業を聞いてさえいればわかった内容に詰まって、講師に質問するということを繰り返していては、時間がいくらあっても足りません。授業を120%聞いていたけどわからなかった内容こそ、講師に質問すべきです。

講師の先生もいつでも会えるわけでもありません。だからこそ、自分一人で効率よく「徹底した復習」ができる準備として、「再現できるレベルで授業を受ける」ことをおすすめします。

補足.『1.5倍速で授業を聞いている』けど・・・

 わからなければもう一度、再視聴できるからいいでしょ?

これこそ、無駄ではないでしょうか。一度の授業で終わるところも、1.5倍速で2回授業を受けていたのでは本末転倒です。また、授業も中盤~終盤になればなるほど、次々にコマが入ってくるため、「同じ授業を再視聴」する時間はなくなるでしょう。

それゆえに、私は、見直すことを前提の倍速授業はおすすめしません。無職、専念で短期一発合格を狙うならなおさらです。また、1.5倍速でも等倍と同じ授業の受け方ができるなら否定はしませんが、それができるのは天才の部類です。自分が天才ではないなら、目先の時間短縮をすべきではありません。

会計士の勉強法~授業の受け方 まとめ

 授業の受け方は、授業をそのまま再現できるメモ、板書をとることが大事 

時間は限られています。その中で、数少ない合格の枠を獲得するためにすべきことは、「常に全力」を尽くすことです。そして、今回のテーマであった「授業」で考えるなら、『常に目を向け、常に耳を澄まし、常に手を動かし、常に集中する』ことが、『常に全力』を尽くすということになります。

授業中に手が休んでいることはありませんか。一言一句、聞き逃す程、もったいないことはありません。あなたは、授業を受けた後、「疲れた・・・」と、疲労感を感じていますか?もし、疲労感を感じていないなら、まだまだ授業中の努力が足りないのかもしれません。是非、授業を受ける時、全力を尽くしてみてはいかがでしょうか?

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