簿記の試験と電卓の選び方|使い方/桁数/選び方_07

会計士短期一発合格勉強法
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電卓に関する悩みを一挙解説!

日商簿記をはじめとする簿記検定や税理士試験、そして会計士試験のような『会計系』資格を勉強する場合、必ず必要になるのが『電卓』です。今回は、そんな『電卓』について、巷にあふれる疑問、質問を一挙解決したいと思います。

簿記の勉強をするなら気になる電卓の疑問・質問
  ● 電卓の使い方、機能(M+、Mーの使い方)
  ● 購入する電卓の桁数はどれだけあればいい?
  ● 電卓を打つのは、右手?左手?
  ● 購入する電卓のメーカーはCASIO?SHARP?無印?

電卓の使い方、機能(M+、Mーの使い方)

まずは、「電卓の使い方、機能」についてです。

電卓を購入したらまず最初に説明書を読む・・・そういう方はなかなかいないかなと思います。なぜなら、何となくですが使い方、わかりますからね。でも、それは電卓の機能を1割も使ってないかもしれません。

普通の人ならそれでもいいんでしょうが、簿記検定、税理士試験や会計士試験、また経理で働きたい人は、是非、すぐに使える機能を覚えてください。ここでは、【M(メモリー)/M+、M-、MR、MC】をご紹介します。

電卓のM(メモリ)機能の使い方 作成:CPA-MAP

電卓は小さいながらも、機能としてデータを記憶する領域(メモリ)を持っています。画面で計算したいくつかの結果をこのメモリに入れることで、複数の計算結果を合算し保持したり、必要に応じ呼び出すことが可能になります。つまり、別の箱に数字を一時保存しているイメージです。

各ボタンをもう少し説明すると以下のとおりです。

電卓の「Mボタン」使い方
●M+:画面の数字を一時保存したメモリ内に加算
●M-:画面の数字を一時保存したメモリ内に減算
●MR:メモリ内に集計されている結果を画面に表示
●MC:メモリ内の数値を消去する

つまり、上図のとおりメモリに保存した数値は、【MR】を押すと画面に呼び戻すことができます。また、メモリ内のみゼロにしたい場合は【MC】を押すという具合です。なお、【C】と【AC】は画面表示を消すという意味では同じですが、【AC】は画面表示+メモリ内の数値も全て消去するので、使い分けにご注意ください。

この他、使い勝手がよい機能としては、【GT】や【割引計算】等もありますが、まずは【M(メモリ)機能】さえ使えれば十分かと思います。

購入する電卓の桁数はどれだけあればいい?

これから簿記を勉強する、もしくは仕事として初めて経理部で働くといった場合、やはり長く使用できる電卓が良いかと思います。それなのに、いざ勉強を開始してみたら、業務を始めみたら桁数がいつも足りなくて面倒・・・なんてことにならないように、私は「12桁」をおすすめします。「12桁」あれば、1,000億単まで計算可能です。

 いやいや、1,000億とか計算しないでしょ。

そんな声もありそうですが、多くて困ることはありません。また、仮に監査法人で働く場合や1兆超えの企業で経理業務を行う場合、この桁数も使用することがあります。

 じゃ、もっと多い桁の方がいいんじゃないの? 

これについては、これ以上の桁数になると電卓が大きくなったり、画面が小さくなったり、そもそも計算する機会がなかったりとデメリットの方が大きくなります。そのため、これまでの経験上、個人的には「12桁」が最上の電卓だと思います。

電卓を打つのは、右手?左手?

電卓は左手(利き手と逆)で打てるのがベスト。
しかし、どうしても打てないなら右手(利き手)のままでも問題ない

さて、続いては『電卓』の打ち方をどうするか、『右打ち』か『左打ち』についてお答えします。みなさんは右手、左手、どちらで電卓を打っていますか?

一般的には、右利きの方はそのまま右手で電卓を打つ人が多い気がします。左利きの人は、そのまま左手。つまり、利き手で打つ人が多いと思います。ただ、これは、一般の人の場合です。会計系の試験、特に日商1級以上を目指す税理士、会計士試験受験生の場合、『左打ち』(利き手とは逆)にする人も多いのではないでしょうか。

実際、「電卓は左手で打った方がいい」ということを聞いたことはありませんか?

この理由は、電卓を左手で打つことで、ペンを右手から離すことなく答えを記入することができるため、時間短縮になるというものです。実際、私が受験勉強をしている時も、左手の人が多かった気がします。ただ、今回の記事は、『左手で打つべき』ということが言いたいわけではありません。みなさんも自習室等で周囲を見てみてください。右手で電卓を打っている人もいることがわかります。では、今回のテーマの答えは何なのか?

電卓をどの手で打つべき?
挑戦するなら左打ち(利き手と逆)、それでダメなら右打ち(利き手)
・左打ちなら右手にペンを持ったまま答えを記入できる
・万が一、ケガをした場合、もう一方の手で対応可能
・ただ、上記のメリットは実際、そこまで気にならない

これが答えです。左打ちを勧める理由は、前述のとおりです。個人的には、『利き手をケガした時の備え』という側面がメリットとして大きかったので、私自身は左打ちをマスターしました。どれだけ気を付けていても試験直前にケガをしてしまい、思うように電卓が叩けなくなる可能性がゼロではありませんからね。精神的な保険になります。

とはいえ、無理にすることはありません。ケガさえしなければ、実際、スピードにおいてそれほど影響はないといえます。巷で言われるほどのハンデにはなりません。とはいえ、会計士合格を目指すレベルで演習をこなすなら、左打ちくらいはすぐに覚えられると思いますが(覚えるくらい練習問題を解けという話)。

ということで、「簿記、税理士、会計士試験において電卓はどちらの手で打つべきか」については、「左打ち(利き手以外)推奨だけど絶対ではない」が回答となります。

購入する電卓のメーカーはCASIO?SHARP?無印?

こちらもよく聞かれる質問です。電卓と言えば、CASIOかSHARPかという印象がありますが、最近は、他メーカーの商品もよく見かけますね。無印良品の電卓なんか、個人的にはスタイリッシュだなぁと感じています。

さて、そんな中でどのメーカーを選ぶかですが、結論「どこでも構いません」。理由は、どのメーカーであっても機能の幅はそれほど変わりがない(正確には、簿記・会計の試験や経理実務で使用する機能はどのメーカでも担保されている)からです。どちらかというと、下記の点を注意してもらえればと思います。

自分に合う電卓の選び方
メーカーにこだわる必要はそれほどない。
サイズ感(大きすぎると持ち運びも邪魔、小さすぎると使いづらい)
ボタン配置(メーカーや機種で微妙に違う。慣れたボタン配置がある人は注意)
12桁計算可能(前述のとおり。数字のプロになるならこれくらい必要)

会計士、税理士、簿記検定でオススメの電卓は?

ここまで記事に書いておきながら、実際の電卓をお知らせしないわけにはいかないので、以下オススメをご紹介します。

現在、愛用中のCASIO電卓。音も静かで使いやすい。ただし、高い!
CASIO(カシオ)スクール電卓 AZ-26S
受験時代はこのモデルの旧機種(値段も機能もお手頃)
CASIO 本格実務電卓 12桁 グリーン購入法適合 ジャストタイプ JS-200W-N
自宅用。ディスプレイ角度を変えられる!ただ、叩いた時の音は気になります
カシオ グリーン購入法適合電卓 12桁 ジャストタイプ JF-120GT-N

簿記、税理士、会計士試験の電卓|使い方/桁数/選び方 まとめ

いかがだったでしょうか。たかが電卓、されど電卓。簿記、税理士、会計士試験や経理実務に従事するなら、必須となる電卓。自分に合う電卓を見つけるとともに、機能を理解し、一日でも早く使いこなせることを目指しましょう。

↓会計士試験の過去20年分合格率推移については下記の記事をご覧ください。

↓会計資格の登竜門、日商簿記1級の過去10年分合格率推移については下記の記事をご覧ください。


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