会計士試験に「不合格」だった時にすべきこと

公認会計士合格勉強法
この記事は約7分で読めます。
スポンサーリンク

会計士試験を「続ける」か「撤退するか」を考える

会計士試験を受ければ当然ですが、その後、試験結果が判明し、今後へ向けてそれぞれ動き始めることになります。試験後に解答速報を見ながらある程度の目安をつけているでしょうが、本当のボーダーは結果発表まではわかりません。

そんな全てが明らかになる合格発表関連で、今回は「残念ながら試験に不合格」だった方へ向けて、記事を書きたいと思います。

今後の方針を検討するにあたり、少しでも参考になれば幸いです。

会計士試験に「不合格」だった時にすべきこと

最終的にすべきことは「会計士試験の挑戦を続けるか否か」の決断です。2択とはいえ、人生を大きく左右する決断、簡単に決められるものではありません。では、どのように最終決定をすればよいのか。その方針の一つをご紹介します。

勉強してきた時間を振り替える

会計士試験受験まで直近1年の過ごし方を振り返ります。特に学習時間=「量」の部分。

「仕事」「バイト」「サークル」「友人・知人・彼氏・彼女」「家族」「テレビ」「ゲーム」「お酒」「SNS」「スマホ」

「勉強」以外に時間を費やしたことがどのくらいあるのか。もっと「勉強」に費やすことはできなかったのか。

それをふまえ、まずは「自分がこの受験勉強期間に人生の全てを会計士試験に全振りできたか」を考えましょう。

会計士試験に「全振り」できず不合格

なぜ「全振り」できなかったのか分析します。そこまでやらなくても合格できると思っていたのか、ついつい油断があったのか、やる気がわかない時期があったのか。

いろいろあると思いますが、いずれかに思い当たり「全振り」できていなかったと思うなら個人的には、撤退することも一つだと考えます。そもそも、2度、3度受けていればいつか合格できる試験ではありません。1度の挑戦で合格するつもりが2度、3度と合格までに要する試験です。

また、今回「全振り」できなかったなら、次に「全振り」できる保証はどこにもありません。人生は限りがあります。そして、仕事・資格は会計士だけではありません。自分にあった合格できそうな資格を探す、目指すという選択肢も当然あります。

視野を広げる、それもよいのではないでしょうか。

会計士試験に「全振り」だったが不合格

少なくとも会計士試験の勉強をしていた期間、生活の全てを「会計士試験挑戦」に捧げたと、自信を持って言えるなら、再挑戦という選択肢もあります。

全振りして不合格だったのに再挑戦が選択肢?

と聞かれそうですが、その理由は以下です。

会計士試験を含む資格試験に必要な要素|量×質×運

会計士試験を含む特に「難関」と言われる資格試験では、必要な要素がこの3つに集約されます。

①量は「勉強量」
②質は「勉強法」
③運は「神頼み」

この3つの要素の内、自分でしっかりコントロールできるのは①量と②質。そして、前述の「全振り」は「勉強量」に該当します。つまり「全振り」できた人は、合格するためにコントロールできる2つの内、1つの要素を既に満たすことができたわけです。この一つすら満たすことができない人が大多数いる中で、賞賛に値します。

それ故に、「全振りできた人だからこそ、再挑戦」は選択肢の一つになると考えます。

「質」を見直す

前述のとおり、「量」が合格ラインに達しているなら、見直すべきは「質」です。

「会計士試験に再挑戦」を決めたら、すぐにリスタートする人がいます。しかし、まずは同じ方法を繰り返して合格できるのか、考えるべきです。試験については、成績開示等を通じて自身の結果が明らかになるケースもあるでしょう。その内容をふまえ、いろいろわかることがあるはずです。

特に把握したいのは「自分の手ごたえと実際の結果のギャップ」でしょう。

そうした結果とのギャップを知った時にどうするかが非常に大事です。「思ったよりダメだったな」と終わらすのか、「なぜ、このようなミスをしたのか」と分析するのか。

その分析をふまえ、改めて自分の勉強法をどう考えるのかがポイントではないでしょうか。

・理論科目の勉強法は本試験に合致していたのか
・計算科目の勉強法は本試験に合致していたのか
・科目間の勉強時間バランスは適切だったか
・得意科目の伸ばす余地と苦手科目を伸ばす余地、どちらがあるか
・直前期に取り組んだ内容は、本試験に合致していたか
(細かいところを見過ぎたor論点を切りすぎたorもっと広い論点をカバーすべきだったか等)

ざっと考えても上記のような事項があります。これらをまずは冷静に分析し、自身の勉強法に落とし込むことは、必ず、次回の合格可能性を高めることになるでしょう。

「運」は神頼みではなく「実力」|「幸運」を引き寄せる

よく言われるのは、「合格ラインに大多数の受験生」という話。故に最後は「運」がモノを言うと。確かに、「直前で見た内容が出た!」みたいな話も見かけます。

しかし、考えてみてください。直前でその内容を選び、そのページを見たのは自分です。さらに言うと、受験会場に当日持参する勉強素材は限られます。山のようにある勉強素材からそれを選び、直前で手に取り、確認したのが運でしょうか。

結局は「それまでの勉強の積み上げにより本能的に選んだ結果」だと思いませんか。

そう考えると、純粋に「運」と言える要素はどこまであるのかという話です。私は、一つ一つの努力の積み上げが「運」と呼ばれている要素を底上げする=「幸運」を引き寄せると考えます。

補足.これまでの勉強に費やした時間が無駄になるから続ける・・・!?

不合格時、撤退するか否かの理由に「ここで撤退したらこれまでの勉強時間が無駄になる」と言う人がいます。しかし、この理由で続けるのは「次で合格する」ことが大前提です。そもそも次も不合格なら、さらに勉強時間を無駄にすることになりますからね。

もちろん、諦めず続けた人が合格することは事実ですが、それは合格した人が諦めなかった話で、勉強を諦めずに続けた人が全て合格したわけではありません。

会計士試験を続けるべきか撤退すべきかは、前述のとおり、もっと別の視点で判断すべきです。

会計士試験に不合格だった時にすべきこと まとめ


 更新情報はTwitterで!  

 他の資格ブログはこちら 
にほん ブログ村

 
・まずは会計士試験に「全振り」できたか考える
・「全振り」できていないなら、撤退を考える
・「全振り」できたなら、再挑戦も選択肢
・合格方程式=「量」×「質」×「運」
・「全振り」できた人は「質」をクリアすればいい
・「運」は引き寄せることが可能
・リスタート・・・その前にしっかり分析

全力を尽くした人であればあるほど、その口惜しさ、無念さ、悲しさは筆舌に尽くし難いもののはずです。そのため、安易に「もう一度、挑戦してみれば」とは言いません。あくまで「選択肢の一つ」としてのご紹介です。

最後は本人の決断次第。一度の人生、悔いなきように選択を。

★会計士は「続けることより撤退することの方が難しい」についてはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました