インチャージって何だ?|監査法人で当たり前のように使われる用語

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会計士試験では学ばない用語だらけ!

次はどのチームにアサインされた?

あ、俺は「車」だよ。そっちは?

「xxx(製品名)」かな。インチャージ誰だっけ?

xxxさんだよ。厳しいんだよな・・・

みたいな会話が監査法人で勤務すると交わされます。何となくわかるようなわからない感じでしょうか。働き始めればすぐに慣れる話ですが、せっかくなので、今回はそんな「監査法人で使われる用語」についてご紹介したいと思います。

と言っても、私が所属していたのはもう10年近く前なので、現在は既に使われていない言葉もあると思いますが、その点はご了承ください。ちなみに、所属事業部でも使い方が違ったりするものもありますが、ゆるりと今回の記事はご覧いただければと思います。

それでは早速、いってみましょう!

インチャージ=主査

私のブログでもちょいちょい記載していますが、インチャージ=主査のことです。つまり、監査現場の実質責任者です。お仕事は、監査計画から年間通じての監査実施、監査調書レビューにエンゲージメントマネジャー(後述)等への報告、意見形成から審査までの作業を実質中心で行う役割です。

新人の頃は、初めてアサイン(後述)された時、その監査チームインチャージに挨拶に行ったりしていました。今はその慣習があるかわかりませんが。

ちなみに、私が別の記事で少し触れていますが、監査人としての経験を早く積みたいなら、どの監査法人に行くか?ということより、どのクライアントにアサインされるか、そしてどれだけ早くインチャージを経験できるかの方が重要です(詳細はこちら)。まさに、前述のような豊富な経験ができることが理由です(多忙を極めることにはなりますが)。ちなみに、インチャージを経験すると、逆に他の監査現場へスタッフとして呼ばれた時は、楽に感じます。

なお、個人的には、二桁億程度の上場企業のインチャージは四半期監査やJ-SOXも経験でき、規模感的にも(経営者との距離的にも)おすすめです。ただ、自分で選べないんですけどね。一番最初は会社法のみのクライアントでもいい経験になります。

ちなみに、国際事業部で「主査」というと「やぼったいな、なんだこいつ?」みたいに思われ、一方で国内事業部で「インチャージ」というと「はっ?お高くとまりやがって!」と思われます(私見)。

インチャージと呼ぶ人は、国際事業部出身者が多いでしょう。

エンゲージメント=監査先、個別案件

監査先=エンゲージメントと表現することもあります。どの「エンゲージメント」にアサインされた?という言い方もしないわけではありませんが、その時は、「クライアント」という言い方が普通でしょうか。該当クライアントのマネジャーを「エンゲージメントマネジャー」、パートナーを「エンゲージメントパートナー」(略してEM、EP)と呼ぶこともあります。

今はわかりませんが、私が働いていた頃は、インチャージは基本現場、EMは他にもエンゲージメントを抱えているのでクライアントの重要性に応じ来たり来なかったり、EPはめったに来ない感じでした。

クライアント=監査先

監査先=クライアントです。監査先と言えばいい話なんですが、社外で会話する時などに若干配慮しているワード(というか、業務に関する話を外部でするなということなんですが)。

ちなみに、監査法人内で会話をするとしても、クライアント名を直接言わず「隠語」を使うことがあります。自動車関係のクライアントであれば「車」、半導体関連であれば「PC」や、「六本木」「渋谷」等の所在地で表現したり、会社名のイニシャルで呼ぶケースも。

アサイン、アサイン表=役割分担表

アサイン=役割分担です。監査チームにアサインされたら気になるのが「アサイン表」です。そのクライアント先でどういった仕事を担当するのか、どの科目を担当するのか、他のチームメンバーは誰なのか等が記載された表のことです。

新人は現預金とか、他固定とか、他流資、他流負とか比較的検証が容易、監査リスクも低い科目の担当になるでしょう。そこから、少し年次が上がると売上とか、退給等、監査リスクが高まる科目担当に変わっていきます。

アサイン表では、担当科目はもちろんですが、合わせてチームメンバーが気になります。同期がいると安心しますが、小さいチームだと基本は一番下っ端で初現場。緊張感半端ないやつです。そして、新しいクライアントにアサインされる都度、その緊張を経験することになります。

ちなみに、同じクライアントにアサインされれば、現場から帰宅するタイミングはチームメンバー皆、基本同じ。そのため、クライアントを出て、駅まで歩いて、場合によっては電車で最寄り駅まで・・・ある程度の場所までは会社の人とずっと帰路を共にするなんてことも・・・。気を使いますね。

インチャージって何だ?|監査法人で使われる用語 まとめ

いかがだったでしょうか。まずは、「インチャージ」「エンゲージメント」「クライアント」「アサイン」についてご紹介しました。

少しでも仕事のイメージを掴んでいただければ幸いです。そして次回は、「レビュー」や「パッケージチェック」「リファードJob」等についてご紹介したいと思います。お楽しみに。

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