「短期合格」「上位合格」を目指す意味
私の記事では、よく「会計士試験短期・一発合格勉強法」として合格体験記、勉強法を紹介しています。また、Twitter等を見ると、同じく「短期合格」や「一発合格」、人によっては「上位合格」というワードも見かけます。
今回は、これら「短期合格」「一発合格」「上位合格」について、そもそも目指す意味があるのか、お伝えしたいと思います。
直接的な勉強法ではありませんが、勉強方針を固める上で必ず、参考になるはずです。是非、最後までご覧ください。
「短期合格」「上位合格」は合格後は無意味
いきなりですが、そのままです。考えてみてください。合格した後、監査法人で働き始めてから「私は短期合格です」「一発合格しました」「会計学は上位5%でしたよ」みたいな会話があると思いますか?
ま、同期で飲みに行った時とかは、雑談で話題になるかもしれませんが、監査の現場、対クライアントで会話している時等、まずこんな会話は行いません。そんなことより、実務では監査手続きの理解、対クライアントとのコミュニケーション力、エクセルワークの方が何倍も重要です。
つまり、会計士試験合格後、監査法人等で働き始めたら、短期合格だろうが、複数回合格だろうが、上位合格だろうが、下位合格だろうが、関係ありません。むしろ、「私は上位合格だったんです」みたいな話は、煙たがられるくらいでしょう。とにかく、合格さえすればいい、それが難関資格試験です。
そのため、もし、一度の試験で合格が叶わず、二度目、三度目の挑戦になったとしても、ぶっちゃけ気にすることは全くありません。挑戦すると決めたなら、合格後の上記のような悩みは杞憂です。
ちなみに、私のブログでは「短期・一発合格勉強法」を枕詞にしていますが、それは売り文句のようなもの。間違ってもリアルで話すことはありません(教育の講師等で小話をする際に触れることはありましたが)。
「短期合格」「上位合格」は合格前は意味がある
さて、「短期合格」も「上位合格」も合格後には意味がないとお話しましたが、合格前の受験時代(=会計士試験を勉強している時)は話が別です。「短期合格」「上位合格」を目指す意味はあります。
それは、高いハードルを設定することで、自身を奮い立たせる、モチベーションを維持する方法として有用だからです。ただ、この目標設定も「限界まで努力すればギリギリ手が届く」くらいの設定でないと意味がありません。
考えてみてください。「1ヵ月で会計士短答式試験に合格する」と言っても、普通に考えて難しいことは自明です。そんな目標は立てても、「どうせ無理」という想いが、どこかにあるもの。そして、そんな目標は立てたところで、モチベーションの維持には何ら役に立ちません。
それなら、「2年で会計士試験に一発合格する」という目標の方がよいでしょう。無職や学生である程度、勉強に専念できる環境があり学習時間が確保できるなら、決して容易ではありませんが、初学者でも合格は可能です。しかし、少しでも油断すれば難しくなるでしょう。だからこそ、気を緩めることが許されない=モチベーションが維持されるというわけです。「上位合格」についても同じです。初学者が上級生も含む応用答練等で、いきなり上位5%を目指すというのは、無理な話ですよね。
ということで、是非、受験生のみなさんは「短期合格」「一発合格」「上位合格」について、自身の力、現況に応じた(もしくはやや難易度を上げた)目標設定をオススメします。
補足.「天才」と「凡人」の違いを忘れるな
受験生の一部には、「上位5%で合格」「会計士試験に1年で合格」といったレアケースも聞きます。ただ、これは、「天才」の領域だと思います。間違っても普通の人は、「天才」をそのまま真似してはいけません。やり方は同じでも、吸収力、理解力が異なれば、結果は異なります。自分が「普通の人」「凡人」だと思うなら、「普通の人」「凡人」の勉強法、戦い方を忘れずに。
「短期合格」「上位合格」は意味があるのか? まとめ
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・合格後は関係ない。気にするだけ無駄
・合格前はモチベーション維持に!
・全力を尽くせばギリギリ手が届く目標がベスト
今回の話は以上となります。合格前の会計士試験勉強中については、「短期合格」や「上位合格」といった目標設定をオススメしました。ただ、繰り返しですが、あまりに荒唐無稽な目標設定には注意しましょう。「上位合格」のために、複数の専門学校に手を伸ばし、答練に手を伸ばし、ゴマ粒のような論点をつぶす一方で、基本論点を落とす・・・これだけは、間違っても絶対にしてはいけない勉強法です。
正しい目標設定でモチベーションの維持を図る、是非、実践してみましょう。
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