会計士試験を目指す時に反対されたらどうするか
難関試験は一人で目指すことはできない
会計士試験のような一般的に難関と呼ばれる資格に挑戦する場合、「無職・専念」で挑戦するケースも少なくありません。ただ、「無職・専念」での挑戦は人生においてリスクが高く、周囲の人、特に両親等からは「反対」されることも多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「会計士に無職で挑戦したいけど両親が反対している」ケースについて、どうすべきか、個人的見解をご紹介します。なお、私は、表題のとおり、「必ず説得し、一番のサポーターになってもらう」べきと考えます。
会計士挑戦を両親に伝え、反対されたら?
反対された時にどのように反論・対応するかが、人それぞれかと思います。
反対が強かったので、結局、無職ではなく社会人をしながら目指すことにした
話を聞いてもらえなかったので、結局、挑戦を諦めることにした
喧嘩別れになり、納得してもらえなかったが挑戦することにした
いろいろな状況があると思われます。むしろ、「よしわかった。がんばれよ」と言われるケースは少ないのではないでしょうか。受験する側からすれば、「人生をかけて大勝負をしようとしているのに、なんで応援してくれないのか」、そんな気持ちになりますよね。
しかし、逆に両親の立場ならどうでしょう。会計士試験=難関試験のイメージ、社会人として働いている=その立場を棒に振る、合格できない方が多い=その後の人生どうする?等、わが子のことを思えばこそ、当然、不安になり、反対するのではないでしょうか。
そりゃ、毎日10時間休まず2年勉強しても一発合格は100人に一人かも?なんて言われたら、むしろ、反対することが自然ですよね。そのため、まず反対されたこと自体は、納得するべきです。その上で、前述の両親が持つ不安を自分が説得できるか、それが全てです。
会計士試験の挑戦を両親に反対された場合の説得方法
さて、反対された場合の説得方法をどうするか。
その答えを知りたくてご覧いただいている方が多いと思いますが、ここでお伝えするのは、まず「自分で考える」です。たまに、ネット掲示板等で試験の挑戦を両親に反対されて困っている、どうすればよいか?などの相談も上がっています。しかし、考えてみてください。自分が会計士試験に挑戦する理由は、当然、自分にしかわからないではないでしょうか。
その上で、説得する上のポイントを私なりにお伝えします。それは、両親が反対しているポイントを全てつぶすことができるかです。このプロセスは、監査実務でクライアントと話す場合にもよくあります。持っていきたい結論に相手を誘導するため、考えられる別案(会計処理パターン)について事前に想定し、それを否定する反論を用意の上、こちらの意図する結論に到達させるプロセスですね。
これと似たようなことを今回のケースでも当てはめるということです。それでは、改めて、両親が反対する理由の例と、それに反論するポイントを列挙します。
1.難関試験であり、合格が難しい
2.合格できなかったらどうするのか
3.勉強期間中の費用はどうするのか
4.働きながら勉強するのはダメなのか
5.会計士の資格じゃなきゃダメなのか
2.会計士試験の過程で関連資格を取得しておく
3.いくら必要でいくら自分で用意しているかを明確に
4.難しいからこそ専念で臨む
5.自分の思いをぶつける
いかがでしょうか。あくまで自分が伝える反論・答えは自分で用意するべきという前提でのご参考ということで。
ちなみに、私が両親に仕事を辞めて、会計士に挑戦すると伝えた時もかなり反論があった記憶です。かなり昔ですが。とにかくまず、「難関試験だから難しいでしょ」と言われました。
これに対し、私の場合は、前述のポイント1.合格者は必ずいるということ、合わせて、その少ない合格枠に入るためにリスクをとって無職専念で学習時間を確保し、少しでも他の受験生より優位性を保ちたいということ、さらに、必要な授業料・生活費想定と自身の貯金額で対応することや、仮に会計士試験が合格できなくともその過程で関連資格(日商簿記1級、税理士の簿記論・財務諸表論)を取得し、勉強終了後も転職できる可能性を高めるつもりでいること等を伝えました。
加えて、なぜ会計士じゃないとダメなのかを最後に話、納得してもらったことを今でも覚えています。
一番反対していた者が一番の味方になる心強さ まとめ
いかがだったでしょうか?
自分の人生、自分で決めると言いたい気持ちもわかりますが、少しでも合格の確率を上げるために、また、人生における決断について両親へのケジメの意味でも、しっかりと両親に対し説得し、納得させた上で、会計士試験へ挑戦することをおすすめします。
実際、納得してもらうとわかりますが、一度、理解しサポーターになってもらえれば、他の誰よりも頼りになる味方、それが両親になるはずです。
とはいえ、なかなか難しいものなんですけどね。今回の記事が、少しでも、無職・専念で会計士試験をはじめ、難関試験に挑戦する方の参考になれば幸いです。
↓両親の説得ができたら次はいよいよ超重要「専門学校」選び
↓合わせて会計士試験過去20年の合格率推移についても下記の記事からご覧ください
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