会計士に短期合格するなら復習法を極めろ②|1日一回転!

予習・受講・復習の必勝法
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作成したチャートをどのように使い復習するか

前回、時期による2つの復習法のお話しました。基礎知識をインプットする時期の復習について、『ストーリーのあるチャート化』を画像付きでご紹介しています。まだ、読まれていない方は、是非、ご覧ください。

時期による復習法の違い
✓ 基礎知識をインプットする時期 ⇒学んだ内容を理解する段階(=ツールを作りながら行う復習)がメイン
✓ 基礎知識をアウトプットする時期(答練期)⇒作成したツールをしようした復習、ツールのブラッシュアップ

今回は、作成した『ストーリーのあるチャート』をどのように使用していくのか、その効果的な復習法についてご紹介したいと思います。

あめ
あめ

ひたすら繰り返す

この一言です。

えっ?それはわかってますけど。


そう言いたい気持ちもわかりますが、本当にこの一言に尽きます。しかし、私が紹介する「ひたすら繰り返す」は、普通にイメージするものとはおそらく違います。

『精読』と『速読』

私が紹介する「ひたすら繰り返す」は、大きく2つの読み方から構成しています。それは、『精読』と『速読』です。
✓ 精読・・・丁寧に読む
✓ 速読・・・速く読む

精読は、誰しもできるかと思います。また、速読についても、一般的に言われている速読とは違い、ここでは、「キーワードを素早く追うこと」を主に指します。もちろん、特別な訓練は不要です。単純にキーワードを素早く追うだけですから。とはいえ、その追いかけ方も復習の重要なポイントなので、しっかりと後述します。

それでは、『ストーリーのあるチャート』を使った『精読』と『速読』をご紹介

『精読』と『速読』
✓ 精読
チャートを見ながら、論点項目を網羅的に確認し、チャートを見ながら、各論点で重要なポイントを振り返る復習
✓ 速読
猛スピードで、チャートを書き出す、チャートのつながりを意識しながら目で追う、チャートを見ずにキーワードを頭の中でつなげてチャートを追いかける

いかがでしょうか。『精読』に関しては、基本は一度。作成したチャートで理解が整理できるかを確認する作業です。もし、ひっかかるようであれば、そこでチャートの加筆、修正を行います。

そして、『精読』が終われば、次からは『速読』です。チャートのつながりを意識しながら、書き出したり、目で追いかけます。可能であれば、声を出さずに口を動かしながら、また、手でチャートのキーワードを抑えながら、進んでいくイメージです。

加えて、移動中等、空き時間は抑えたキーワードをつなげて、頭の中でチャートを描くこをと行います。チャートが頭に残るまでは、手を動かして書き出すことから始めるのがよいでしょう。

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まずはストーリーが描けるようなワードをピックアップするのが第一歩

まず、赤丸部分でチャート全体感を頭に叩き込み、書き出し、その後で赤丸部分に付随・関連するワードを書き出し、チャート全ての記憶の定着を図るイメージ。

あとは、この『速読』をひたすら繰り返すのみですが、ここで大事なのは、ただ繰り返すではなく、「ひたすら」繰り返すところです。

「ひたすら」繰り返す復習法とは?

このように言われると、みなさんはどのくらい『繰り返す(回転する)』イメージを持つでしょうか。例えば、会社法で全体把握や各論点別チャート、合計30本くらい作成があったとします。みなさんはこれをどのくらいで復習(一回転)しますか?

他の科目もあるから、1日5本×6日で一回転かな

早く覚えるために、2日で一回転(15本/日)できるかな・・・

いろいろご意見あるかとおもいますが、私の答えは、

あめ
あめ

1日一回転

こう言うと「実践できねーよ」とだいたい言われます。チャート1本×3分×30本で毎日1時間半も使えない!そんな意見もあるでしょう。ただ、考え方が違います。例えば、チャート復習を20分と決めるなら、そこから逆算し1本あたりの時間(40秒)を出し、その時間でチャートを『読み飛ばす』方法をとります。まずは時間から決めるわけです。

これが私の考えるチャートによる復習法の『速読』です。

『速読』って本当に効果があるの?

たった40秒では、チャートをなぞるだけで終わりそう

少し油断すると40秒なんてあっと言う間に終わってしまう・・・

そのとおりです。これは時間に応じてとなりますが、40秒であれば、チャートで、しかもワードを手で追いかける、音を出さずに口を動かすくらい、まさに『読み飛ばし』になるでしょう。しかし、しっかりと『キーワード』と『チャートのストーリー』を意識し『読み飛ばす』ことは、大きな効果を生みます。

もちろん、1度や2度では記憶に定着しない、憶えられた気がしない、かもしれません。しかし、毎日やればどうでしょうか。何百回、チャートを回転させることができるでしょう?

5日で一回転しているライバルと1年後、どちらがより多くの内容を頭に定着させていると思いますか?

なお、今回は20分と決めましたが、それが30分、40分と時間が増えれば、それに応じてチャートの回転方法を変えます(時間があれば、殴り書きでもいいので手を使って、口を使って、目で見てチャートをキーワードだけでもつなげてアウトプットする等)。時間次第ですが、可能であれば五感のできる限りを使って復習しましょう。

チャートを使った『ひたすら繰り返す』復習法

 
✓ 『精読』でしっかりチャートを理解、作り上げる
✓ 『速読』で『読み飛ばし』ながら『1日一回転』
 ⇒回転数で記憶の定着を図る!

いかがだったでしょうか。今回の例は、『1日一回転』。ただ、内容によりますが、繰り返し記憶の定着を図る目的なら、1日一回転が基本だと思っています。ちなみに、短答対策においては、会計監査六法や監査委員会報告を1日一回転させていましたが、そのあたりはこちらの記事で書いています。合わせてご覧ください。

会計士試験のような難関試験は、科目が多く内容が膨大なため、少し時間を置くとあっという間に忘れてしまうことが多々あります。そうした状況をクリアするためには、徹底した復習しかありません。

もちろん、今回ご紹介した方法のように、場合によっては『秒』単位に意識を置きながら、限られた時間で一気にチャート復習を行うと・・・やってみればわかりますが、相当疲れます。しかし、それくらい全力で1分1秒の勉強を積み重ねなければ、普通の人は合格できない、そういう意識で私は実践していました。

あくまで普通の人限定の話ですが、本気で会計士試験に一発合格を目指すならこの復習法、是非、挑戦してみてください。


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