会計士試験について挑戦前に知るべきこと|特に合格率は重要

会計士挑戦、その前に
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会計士試験挑戦前だからこそ調べる

会計士試験のような難関と呼ばれる試験では、一度挑戦すると「中途半端」に取り組むほど、その全てが無駄になります。やるか、やらないか、やるなら時間の全てを全振りする覚悟が必要です。そんな試験だからこそ、挑戦する前に知っておくべきことがある。是非、会計士試験挑戦の前にご覧ください。

会計士試験に挑戦前に知るべきこととは何か

では、早速ですが前回からの続きです。

ちなみに、前回は・・・資格を目指すなら、その『資格』について知るべきことがある。じゃ、その「知るべきこと」って何なのか?という話でした。今回は、その「知るべきこと」についてお話します。また、その中でも「合格率」については、とにかく「誤った理解」が多くみられるため、この記事で合わせて解説しています。

記事を読んでいただければ、難関試験挑戦前に知るべきことや、「合格率」の本当の意味について理解いただけるでしょう。

私が会計士試験挑戦前に調べたこと

私が会計士試験に挑戦する際に、事前に調べ、知った内容は以下です。

会計士試験挑戦前に調べたこと
試験内容はもちろんですが、気になるのは合格率、合格までの勉強時間・学習期間でしょうか。特に、学習時間は、無職専念か、学生か、働きながらかによって確保できる時間が変わるため、合格までのプランを考える上で非常に重要です。

・試験内容/短答式と論文式。科目は簿記から法律科目と多岐にわたる
・合格率/7~8%で推移。難関の部類。
・合格までの学習時間/3,000時間~。1.5年~2年が最短。

どうでしょうか?

 え?この程度なら当然、調べてるよ! 


このように思う方も多いでしょう。しかし、実にこの程度で大丈夫です。ただ、もちろん記載は上記程度ですが、この内容を知るために、資格取得法を紹介するの書籍、各専門学校の合格体験記、ネット検索でHPから情報収集やら、専門学校のパンフレット・ガイダンス・・・等々、ありとあらゆる情報ソースから確認しています。

何が言いたいかというと、資格試験に挑戦する際、しっかり試験のことを調べることが極めて重要ということ、さらに言うと、前述のような「調べる」という確認過程を経ることが重要ということです。自分で調べ、自分で興味を持ち、自分で挑戦を決める、これが重要です。

会計士試験のような難関試験に挑戦するなら、人から聞いた話のみではなく、専門学校のガイダンスの話のみではなく、ネットで調べた情報のみではなく、上記の全てを調べ、比較衡量して挑戦を決める、このくらいの気持ちは、最低限、持つべきだ!ということですね。

ほとんどの人が理解していない会計士試験の「合格率」の意味

さて、今回の話はまだ続きます。特に難関試験の場合、前述の理解を深堀りし、プラスαで理解してほしいことがあります。実は、これが一番伝えたいことです。それは、合格率についてです。

たまに、日商簿記等でも3級~1級の合格率を並べて、「1級の合格率は低い!難しいよ!」みたいなサイト、情報を見かけませんか。はっきりいって、その理解は誤りです。もちろん、1級が最難関であることは間違いないのでしょうが、ここで言いたいのは単に合格率が「高い」「低い」だけの情報では全く意味がないということです。

ここからは、「合格率の情報を本当に理解」するために、合わせて、「受験者層」を理解しながら見る必要があることをお伝えします(受験者層の理解次第で合格率のとらえ方が全く変わります)

どちらの試験が難しい?
いろんな資格紹介サイトでありがちの「合格率」横並べでの難易度比較。下記の場合はどうでしょうか?
・日商簿記1級の合格率が6%
・会計士試験の合格率が8%

ここで、『日商簿記1級』と答える方は、まさに合格率の本当の意味がわかっていない典型です。また、イメージだけで『会計士』と答えた方も、結局、合格率の本当の意味を理解していないことになります。もちろん、今回のケースでは、単純に合格率比較であれば日商簿記1級の方が難しく見えますが、受験者層を考えるとどうでしょうか。

日商簿記1級
働きながら平日夜や週末に勉強している人が多い
会計士試験
学生、無職専念で毎日10時間以上勉強している人が多い

これでイメージは伝わるかと思います。そうです、日商簿記を受験する人は、学習時間が確保しにくい中で、合格を目指す方が多く、当然、受験する方の中には、知識が合格圏内に全く達していない方もある程度含まれていたりします。

他方、会計士試験ですが、毎日10時間以上の勉強をしているのが普通という世界です。受験生には、2回、3回と受験している経験者も多く含みます。試験まで辿り着いた受験生は、ある程度合格圏内にいる受験生で占められ、そこからさらに絞られて合格者が決まる世界です。つまり、合格圏内付近の人たちの中で、さらに少ない合格の枠を争う、その結果の8%だということです。

100人の中で8人合格できる時、どれだけ100人の実力が拮抗しているか、これは試験の難易度を測る上で非常に重要なポイントになるということですね。

補足.マーク式試験で合格率が低い理由

マーク式試験の合格率はかなり「低い」傾向にありますよね。その理由の一つは「マーク式だからとりあえず受験してみて、もしかしたら合格するかも」(=合格圏内に達していない受験生)という方が多く含まれていることが考えられます。いわゆる受験者数の分母である母集団を増やしている(=合格率が低くなる)ためです。この点からも、やはり表面上の合格率だけで単純にその資格が難しいから諦めるというのは、早計ということです。

しっかり受験者層を把握して、合格率を理解しましょう。

会計士試験挑戦前に知るべきこと まとめ


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いかがだったでしょうか。試験内容や合格までの学習期間については、調べればすぐにわかります。ただし、「合格率」は違います。「受験者層」も合わせてしっかり理解することで、「合格率」の持つ本当の意味、難易度がわかるということです。

“試験挑戦前に調べられることは徹底的に調べる”
“合格率は、その受験者層も合わせて理解することで難易度が分かる”

会計士を含む、他の難関と言われている試験を受験しようとする方は、是非、『どういった受験者層の中での合格率なのか』を理解するよう意識してみてください。そして、その本当の難易度を理解した上で、資格に挑戦するかどうかを判断してみてください。繰り返しですが、一度、難関試験に挑戦を始めてからでは手遅れな場合もあります。慎重に慎重を重ねて、挑戦するか否かは検討を。

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