会計士理論科目の必殺勉強法|チャート化で理論定着!

理論・計算の必勝法
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会計士の理論科目はチャート勉強法がおすすめ

今回は、会計士の理論科目、財務会計論・管理会計論・監査論・企業法等の効率的勉強法について、ご紹介します。一般的には、会計士試験=攻めの計算、守りの理論という印象でしょうか。その名のとおり、しっかりと正しい理論科目の勉強法を理解・定着できれば、むやみやたらに学習時間をかけることなく、簿記や管理会計のような計算科目より安定した成績を常時、取ることが可能、それが理論科目の特性だと思っています。

つまり、計算科目のように「はまった時は満点」というようなケースは稀ですが、理論科目は、知らない論点であっても既存の知識を組み合わせ、論述として表現できれば部分点をしっかり拾うことが可能です。初見の論点であっても、既存の知識の使い方で解答に近づくことができる、それが理論科目の特性です。

そして、理論科目において、本試験で既存の知識を自由に組み合わせて対応するには、幅広い・膨大な知識量をいかにストックし、それを素早くいつでも引き出せるように準備をするかがポイント=成功の鍵となります。

以上のことを念頭に、早速、会計士勉強法・理論科目編をご覧ください。

理論科目の勉強法|全てチャートで記憶する!

いきなりですが、「チャート」と聞いて、お気づきの方もいるかと思います。そうです、前回、授業の復習は「ストーリーによるチャート化で極めろ」とご紹介しました。まさにこの勉強法がそのまま理論科目に当てはまります。

というわけで、改めて前回「ストーリーによるチャート化」という作業で復習する方法を振り返りながら理論科目の勉強法を説明したいと思います。

理論科目を理解する上で必要なこと

まず、理論科目を理解する(=頭に定着させる)ために必要なことを考えます。それは、用語を覚えることでもなければ、理論の書き出しを繰り返すことでもありません。もちろん、多少の効果はあると思いますが、最も重視すべきは、「ストーリー」です。

理論は、何も考えずに力技で覚えようとすると本当に苦痛で、しかもすぐ忘れてしまいます。しかし、考えてみてください。みなさんも良く知っている昔話の「桃太郎」や「猿蟹合戦」、「鶴の恩返し」のような話を。覚えようと思って勉強した記憶はないのに、何となく話の流れが入っているってことありませんか。

桃から生まれて、育てられ、仲間を連れて鬼退治だったかな

仲間・・・動物がいたな、猿と犬とキジだっけか。

どうして仲間になったっけ・・・何かあげたからか、あ、きび団子だ。

みたいな感じです。でも考えてみてください。最近、桃太郎について本を読んだりしましたか?それなのに覚えている・・・これがまさに「記憶が定着」している状況です。しかし、なぜこのように思い出せたのか?それは、ストーリー、さらに言うとその「プロット」(ストーリーの骨組み)が頭に入っているからです。

この「桃太郎」と同じ記憶の状況を作り出す勉強(理論のストーリー/プロットを頭に入れること)が、理論科目を理解するベストな方法と考えます。

「ストーリーによるチャート化」そして「プロット」を意識した復習

では、記憶の「桃太郎」化を実現する方法ですが、まさに以前お伝えした「ストーリーによるチャート化」と、それを「ひたすら繰り返す」ことでの定着を図ればよいということですね。

なお、前回は「授業の復習と定着」という点で、チャートのつながりを意識しワードに注目する話をしましたが、今回も同様です。ただ、「理論科目」にさらに特化した勉強なら、よりストーリーを意識したワードに注目=プロットを頭に入れることを意識する点が+αとなります。

理論科目に特化したチャートの作り方

以前の記事では、テキストの目次に注目し、『大項目』『中項目』『小項目』をキーとしてストーリーを作る話をしました。ただ、これは、授業の内容を復習する場合のイメージです。

理論に特化したチャート作成という意味では、いろいろな「大きさ」「単位」でチャートを作成してかまいません。例えば、企業法であれば、前提が示され、株式の譲渡なら、その譲渡の効力について問わう論点や、特定の株主からのみ株式を取得したい前提でその手続きを説明させる論点等、論点の型がありますよね。その場合は、「論点単位」でチャートを作成することが最適な単位でしょう。

つまり、自分が覚えたい大きさ、単位でチャートをいくらでも作成すればいいわけです。もちろん、あまり細分化しすぎると数が多すぎるという問題もあるので、どの単位で行うかは自分次第になりますが。

✓ 論点を整理しながらストーリーでチャートに起こす
✓ ストーリーのプロットを意識して頭に定着を図る(1日一回転)⇒「速読」具体的な方法はこちら
✓ プロットが入れば、付随するワードの定着も図る
✓ 定期的に『精読』(チャートをフルで書き起こす)⇒「精読」の方法はこちら

実践.『桃太郎』をストーリーによるチャート化にしてみると?

実際の理論科目で実践するのがいいのでしょうが、ここはわかりやすい昔話『桃太郎』で実際にストーリーによるチャート化を行ってみます。

ストーリーによるチャート化/プロットを固める

まずはチャートをプロットだけでストーリーがわかるように組み立てます。ここが慣れるまでは大変かもしれません。今回は、もともとストーリーとして作られた昔話のプロットなのでイメージしやすいですが、同様の作業を理論科目、各論点毎等で行うことになります。

ストーリーによるチャート化/プロットの肉付け

次に作成したチャートのプロットへ関連ワード、論点をどんどん紐づけていきます。吹き出し、矢印、記号、マーカー等を使うのもよいでしょう。

ストーリーによるチャート化/視覚でも定着を目指す

最後はイメージ(普通は手書き)も加筆することで、よりチャートを頭に定着、記憶に残りやすくします。絵が得意な方は難なくこなせるでしょうが、無理にしなくてもよいでしょう。

会計士の理論科目をチャート化で得意科目に! まとめ


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いかがだったでしょうか。既に記事にしていた授業の復習における「ストーリによるチャート化」を派生させ、理論科目でもその効果が発揮できるというお話でした。チャートの本数が増える=論点のカバー範囲が増える=合格が近づくというわけです。

チャートを早く作りたくなりませんか?

人によって、この方法が合う・合わないはあると思います。ただ、方法を試す前に「理論は苦手」と逃げるのはもったいない話です。これだけ努力の積み上げが成績につながる科目はありません。実践したことがない方は、是非一度、試してみてはいかがでしょうか。

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