005.空売りとは何なのか?

会計士による投資の話
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ちょっと投資歴が長くなるとやりたくなる、それが「空売り」

機関の空売りがかなり増えてきたな

買戻しまでしばらくかかりそうだね

ほんと、たまらんねー(で、空売りってなんや?)

…ということで、今日は空売りについてご紹介。少しトレードで小慣れてくるとよく聞く言葉です。Xとかやってると、結構飛び交ってますね、特に下落相場では。

「空売り」や「ショート」という言い方もしますが、まぁ、同意の理解でよいでしょう。

しかし、よく聞くものの「空売りってなんや?」というあなたへのご紹介。ご覧あれ。

空売りとは売買を「売り」から入ること

いやいや、株を保有してないとそもそも売れないでしょ?

あめ
あめ

それができるのが「空売り」

なぜ「空売り」ができるのか?

保有している株を売却できるのは当たり前ですが、「空売り」は保有していないのに株を売る行為です。じゃ、それはどうやるのか?

✓ 証券会社が保有している株を借りて、即売っているイメージ
雑にいうと、他人の持ち物を借りてきて、売っている。その見返りに手数料=貸株料を証券会社に払う

当たり前ですが、売るものがなければそもそも売れないのは理屈のとおり。なので、雑に説明すれば、借りてきて、それを即売っているということです。

なぜ「空売り」をするの?

これは単純な話、株価が下がると思うからです。買うことしかできないなら、下落相場はただ気絶するだけです。それが、売りから入れば、下落するほど利益が上がる!という話。

どうやって利益が上がるの?

まずは「空売り」。その銘柄の株価が下がれば、下がったところで「買い戻す」=空売り時、株を借りてきて即売っているので、それを市場から調達して借主に返済するということ。

これにより、空売りをした株価と返済するために調達した時の株価の差額が決済損益になるわけです。

*当然ですが、「売り」で入った株価より上がれば損失です。下げは株価ゼロ円の下限がありますが、上げは株価の上値上限ないので、どこまでも損か膨らむ可能性があります。。。

「空売り」のためにどこから株を借りてくる?

気になる方もいると思いますが、正直、これはどうでもいいです。ただ、「空売り」する際は「信用取引」と呼称されますが、この「信用取引」に大きく二つあることは覚えておきましょう。

✓ 制度信用  
制度信用は返済までの期間6カ月、選定基準ありで銘柄数少ない、貸株料
✓ 一般信用  
一般信用は証券会社によって返済までの期間が違う(GMOとか無期限)、証券会社が選定のため銘柄数多い、貸株料は高め

当然、他人から株を借りてくるのに無償ではありません。貸株料、いわゆるレンタル料を払う必要はあります。

おまけ.結局、「空売り」も現物の裏付けあるのかー

前述のとおり、手元に株がなくとも、「空売り」を使えば売りから入れます。ただ、結局、現物の株を別から借りてきて、即売りしているので現物を売買しているイメージです。

しかし。実は現物の裏付けなしに売りから入る「ネイキッドショート」という手法もありました。現物保有なしのまま契約で「売り」を実行する話。もちろん、即引き渡し義務が生じますが、現物調達までに少し猶予はできます。そのわずかな猶予の間で多額に儲ける手法。

ただ、いろいろ問題のある取引手法なので、現状、禁止されています(が、機関投資家が稀にやらかしてる報道も・・・)

まとめ.「空売り」とは何か、説明したけどおススメしない

さて、ここまで「空売り」についてお伝えしました。これを読むと、急落相場なんかは「よし、空売りでやってやろう!」と思いがち。

そんな方へ贈りたい格言があります。

「買いは家まで、売り命まで」

「空売り」は「信用取引」であり、委託保証金の約3倍の取引が可能です(現金や現物を担保に3倍の取引ができるイメージ)。そのため、手元の資産より背伸びした取引が出来る信用取引。故に、一発勝負の無茶なトレードをして退場する初心者、多いのが事実。

さらに、「買い」は買った銘柄が上場廃止でも投資額がゼロになるのが最大損失。一方で、「売り」は株価の上値に上限がないので、下手したらどこまでも損が膨らみます。よく聞く「追証地獄」へ。

故に、まずは現物から、慣れても信用買いまで、よほどでなければ信用売りに手を出さないのが基本です。これだけは忘れずに!

ということで、今日はここまで!少しでも参考になれば幸いです。


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