答練の点数を伸ばすには正しい「復習」が全て
Q.答練の点数が伸びないんですけど、どうすればよいでしょうか?
A.全ては「復習」です。答練受験後の復習で、得点が取れない理由を①評価し、②分析の上、③対応することができるか、そこがポイント。
当たり前のことですが、この当たり前のプロセスを経ないため、点数が安定しない、伸びないケースが多いと感じます。
「合格する人はそんなことやってるの?」と言われそうですが、合格者は、意識せずとも上記のようなプロセルを経ているケースが多いものです。
それでは、具体的にどのように「評価、分析、対応」すればよいのでしょうか。今回はそれをご紹介します。最後までご覧いただければ「合格するための答練復習法」が身につくでしょう!
答練の点数が伸びない時はまず結果を『評価』する
とにかく、まずは自身の解答結果を評価することがスタートです。
評価って、正解か間違いか、ですよね?
いいえ、違います。ここで意味する「評価」とは、自身の解答結果について、下記の分類を行うことです。
1.理解十分で正解
2.理解不十分で正解(まぐれ)
3.理解不十分で不正解
どうでしょうか。言われてみれば!と思う人もいるでしょう。なお、この中で最も重要なのは、2.理解不十分で正解のケースですが、その点もふまえ、次は分析していきましょう。
答練の点数が伸びないならしっかり『分析』する
前述で2.理解不十分な正解は重要と述べましたが、他の1、3についても、しっかりと分析することは有用です。さらっとでも、答練後は、行ってみてください。
1.理解十分で正解
理解とともに記憶の定着にも問題がなかったことの確認です。試験で解答した時のイメージが復習時にもすぐに浮かぶなら、OKです。
2.理解不十分で正解(まぐれ)
ここがポイントです。答練の点数が伸びない多くの場合、この「まぐれ当たり」を「理解十分の正解と混同」し、復習をいい加減にしてしまう、もしくは3.理解不十分の項目ばかりにとらわれてしまうパターンが多い印象です。
正直、「まぐれ当たり」は不正解と同等の評価です。そして、「答練のまぐれは、本番では出ない」ということです。しっかり、「理解十分の正解と理解不十分の正解」の判別を、答練後の分析において行いましょう。
3.理解不十分で不正解
一見、一番問題があるように見えますが、対応自体はシンプルです(詳細は後述)。また、「×」になっている問題が対象のため、分類自体も容易ですね。大事なことは、「復習すべき不正解か否かの判断」でしょうか。
応用期、直前期になってくると、本当に様々な問題が出題されます。その中には、ぶっちゃけ「普通はやらなくてもいい問題」が出てきます(専門学校的には、カバーする必要があるので出題するケース)。講師の解説を聞いていると何となく感じるかと思います。もちろん、時間的にも精神的にも余裕があるなら全ての不正解問題を拾うことも構いませんが、もしそうでないならば、「復習すべき問題」と「復習しなくていい問題」の見切りを行いましょう。
見切りの仕方の一つは、専門学校からコメントされるA、B、C等の出題可能性ランク等をご参考に。
答練の点数が伸びないならしっかり『対応策」を考える
最後に「対応策」の検討です。ここまで行わないと意味がないので、答練後は、しっかりと行いたいところです。
1.理解十分で正解した問題への対応
理解、記憶の定着とも問題なければ、ほぼスルーしましょう。他の問題に時間をかけるべきですね。
2.理解不十分で正解した問題への対応
さて、この種の問題については、しっかり時間をかけましょう。
そもそも「なぜ理解不十分と分析したのか?」そこがスタートです。自分の解答プロセスと解説のプロセスを比較し、正確な理解を目指します。
・もし、既存の知識で解答できたけど忘れていただけなら、記憶の定着を確実にする復習をしましょう(具体的な「回転」のさせ方はこちら)
・もし、既存の知識、理解にそもそも齟齬があったのなら、そもそもの復習用に作成している計算パターンや理論プロットのチャート化を改めて作り直しましょう(精読からやり直し。「精読」の方法はこちら)
いずれにしても、このカテゴリに分類された問題については、「正解したから」と決してスルーしてはいけません。本試験で確実に得点するために、しっかり復習プロセスを経て「理解十分で正解する問題」へと昇華させることを目指しましょう。
3.理解不十分で不正解した問題への対応
前述の分析において、不正解だった問題の内、「復習すべき問題」と判断したものについては、解説を見ながら、理解をしていきます。2.と同様、必要に応じ計算パターンや理論プロットのチャート化等により、最終的には記憶の定着を目指しましょう。
なお、問題によっては、「テキスト等で教えていない論点」というケースもあります。その場合は、まさに初めてのインプットの気持ちでしっかりと「記憶の定着」を図るための復習を行うことが必要です(計算科目の復習法はこちら。理論科目の復習法はこちら)
ここでの注意は、繰り返しですが「初めてのインプットの気持ちで」しっかり復習するということです。例え答練の一問題に過ぎないとしても、出題可能性等から「復習すべき問題」と判断したなら、それは「テキストに掲載されていてもおかしくない問題・論点」です。それであれば、授業を受けた時、テキストの復習を行ったレベル、熱量でしっかりと復習すべきです。その点、意識しましょう。
答練の点数を伸ばすための勉強法 まとめ
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・理解して正解、理解なく正解(まぐれ)、理解なく不正解を分類
・理解なく正解した問題こそ、しっかり復習する
・理解した正解の問題は固執せずスルー
・理解なく不正解の問題も全て復習する必要はない
いかがだったでしょうか。
応用期~直前期になると、時間もないため、ついつい、ちゃちゃっと復習終わらせて、次のことに手を出しがちです。もちろん、「答練」で得点をとること、上位にランクインすることが目的ではないとしても、合格するための復習は必須です。
そのために、是非、答練後の復習として、「問題の評価、分析、そして対応」を実施してみてください。しっかりと正しい復習を行うことで、結局は、答練の成績UP、そして合格につながるはずです。
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