101.3963シンクロフードの株価急騰の謎

会計士による投資の話
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プライム暫定維持を目指して右往左往・・・

さて、2024年末時点でプライム条件未達のため、いかに上場維持するかがポイントの当銘柄。25年3月では、おかしな動きしています。

一体、何が起こっているのか、なぜ急騰したのか、その謎に迫ります!

そもそもこれまで何が起こっていたの?

まず、これまでの動きをご紹介。

2024年末から騒がしい動きを見せています。それは、2025年3月で暫定プライムの経過措置がいったん終了するためです。そのため、プライム上場維持を目指し、いろいろ手を打ちます。

①24年末~PO等で流通株式総数を強引に増やしにかかる/株式の価値は希薄化
⇒株価暴落
②25年初~大幅増配発表/株主喜ぶが、社外流出のため企業価値は落ちる
⇒株価反応薄い
③続けて自社株買い発表/株式の価値は高まる
⇒上昇というか底値支え
④ファンド参戦/LIM Advisors Limitedが買い増し進める
⇒株価上昇
⑤モルガン参戦/空売り、しれっと
⇒株価横横感なるも突き抜け
とりあえず、25年3月中旬くらいまでの動きが上記です。LIMが買いで参戦する一方、実はしれっとモルガンが空売り参戦しています。実はモルガン、定期的にシンクロに空売り入れては抜けてますが、だいたい1カ月半~2カ月くらいがサイクルな気がします。
ということで、機関vs機関の構図(ってもモルガンは規模的に本気の売りではないですが)

ここからシンクロフードに何が起こったか?

直近の株価です。3月中旬からの上げに注目。明らかにおかしい動きです。何かあったな・・・と分かりますが、それが何かが分かりません。理由はいろいろ考えられます。

①株式の価値に関する材料発表
⇒PO等で株式希薄化(株価下落)、自社株買いで価値高まる(株価上昇)
②増配、減配等の株主還元施策
⇒増配は配当狙いの買いが集まる一方で、資金は社外流出なので企業価値は下落
③市場における需給の変化
⇒通常の出来高に比し、大量の取引。機関の空売り参戦は株価下落、大量保有は株価上昇

さて今回の理由は・・・?

シンクロフード急騰の理由は新たなアクティビスト参戦

謎がようやく判明しました。前述の理由③に該当=大口ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ参戦でした(新たなアクティビストの参戦)

LIMに続いて2社目。市場内での買い付けなので、全て株価にヒット(買い圧力、上昇材料)します。ここ数日の急上昇はこれが理由で間違いさなそうです。

理由はもっと早くわからないもんですか?

あめ
あめ

大量保有は5%ルールの義務発生翌日から5日以内(営業日カウント)なのでタイムラグは仕方なし。ただ、確実ではないものの、増配みたいなスポットの話は株価影響が比較的短期(1~2日が織り込み済み)です。一方で大口の買い集めは数週間に及ぶこともあり、株価の一方向の動きが少し長くなるのが特徴。

まぁ、確実には言えませんが。

ここからどうなる・・・シンクロフード

とりあえず、アクティビストの大量保有報告あれば、買いが集まりがち。いったん騰がる動きか?

個人的には500円超えてくるとPBR的に割高感を感じます(この企業の成長率のスピード、CAGRを見る限り)。

一方で、暫定プライム維持を目指す中、他の株価向上施策を打ち出す可能性や、参戦したファンドの株主総会での暴れ方にも注目。かなりハードルの高い株価向上施策や株主還元を要求することも考えられます。

とりあえず、下値は自社株買いの支えが25年4月末まであり、上値はアクティビスト参戦で盛り上がっているので、ここからは、ぼちぼち上昇⇒落ち着き横横⇒決算発表待ち、みたいな流れでしょうか。

まとめ.材料盛沢山のシンクロフード

結局のところ、株価が上昇するか、下落するかは誰にも分かりませんが・・・この銘柄、勉強するには、材料盛沢山でもってこいです笑

PO絡みで言えば「オーバーアロットメント」や「グリーンシューオプション」といった用語や、機関の参戦であれば、「大量保有報告」や「変更報告書」等、材料に合わせて見る機会も得られます。

売買するかは置いといて・・・投資を勉強したい方、是非、見てみてはいかがでしょうか?


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